シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
娘が体育の授業で、足をひねり
帰宅したものの痛みが強くなっているということで、
整形外科に行ってきました。
幸い、骨折はなく、捻挫で済んで安心したのですが、
骨について考えてしまいました。
もしも、骨折したら、若い子だって
運動制限はおこりますし、
お年寄りなんてそのまま寝たきりになってしまう
可能性だってあります。
一瞬の事故で、その後の生活が一変してしまうわけです。
昨日は【臨界期】についてお伝えしましたが。
子どもの成長は体の部位によって、
集中して発育発達する時期が違っています。
「骨」について言えば、子どもの骨の端に「成長軟骨」という
成長をつかさどる軟骨層があって
思春期が終わるころには、固い骨になって
この成長は止まります。
これが思春期以降、大人では身長の伸びがない事、
止まることで分かると思います。
また、骨量はこの成長期の運動・栄養・睡眠によって決まり、
大人になってから努力をしても、大きくふやすことはできません。
骨が活発に伸びていく、作られていく時期に、
骨を強くし(骨量・骨密度を高め)、
骨(身長)を伸ばすための刺激が重要になります。
ここでの骨の基礎つくりが、
その後の骨の健康を決めるといってもいいと思います。
今日のアドバイス
子どもが外でいっぱい遊べる環境を保証する
骨を丈夫に成長させるためには、
【運動】と【食事】がまず大事です。
骨にといえば、カルシウムと思い浮かびますね。
カルシウム代謝は骨に負荷をかけることで促進されるので、
公園遊びなどで歩く、走る、ジャンプする、よじ登る、
飛び降りるなどは、骨に負荷を与え、カルシウム代謝が上げ、
また、足を強化する重要な運動になります。
さらに骨の成長には、カルシウムだけでは不十分で、
カルシウムの吸収率を上げるために、ビタミンDが必要です。
これが欠乏すると、せっかくカルシウムがあっても
吸収されないので、骨や歯が弱くなってしまいます。
ビタミンDは“サンシャインビタミン”とも呼ばれます。
日光を浴びることで体内でつくられます。
研究では、母親の妊娠後期が冬だったり、
ベジタリアンだったりすると、
産まれてくる子どもはビタミンDが欠乏しやすく、
骨が弱く生まれる確率が高くなることがわかっています。
また、子どもが外遊びを十分にしていたとしても、
UVクリームで紫外線予防を徹底していると、
ビタミンDをつくることは期待できません。
これからの季節、上手に紫外線に触れることが大切です。
太陽の下で、いっぱい身体を動かせば、食事もおいしく食べられます。
ぐっすり、熟睡することもできます。
健康な子どもは本来、外で身体を動かしたくてしかたないもの。
そこに、現代の環境が邪魔をして、
めっきり身体を使う機会を減らしてしまいました。
本能は健康な発達を促せるようにできています。
じっとしていない子どもを、抑え込むようにしつけるよりも、
子どもが充分に本能を使えるような環境を整えることが
発達を促すサポートだと思います。
子どもの健康な骨つくりは、
今が元気だから大丈夫だと思わず、
一生の貯金を貯めていると思って、
毎日積み重ねていきましょう。