シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
うちの子は、他の子といるとなんだか目立ってしまう、
行く先々で、何らかのトラブルが起きがち。
イライラして、怒りだしたり、泣き出したり、
どこか、落ち着かないでソワソワしてみえる。
うちの子って、どうして普通にできないの？
このままで大丈夫なの？
不安な思いになったお母さんは、色んな事を考えます。
『私が何とかしなくては、治してあげなければ』
『お友だちがあわないのでは？先生の教え方が悪いのでは？』
『専門家に指導を受けた方がいいのでは？
もっと良い教育が必要なのでは？』
お母さんの思考のパターンによって、
一つの行動からいろんな考えが頭に巡ってきます。
子どもの行動を問題だと思うこと、
そこから大人が思いを巡らす内容は、
勝手に大人が解釈していることにすぎません。
育児に自信がないという人ほど、
子どものためにどうしたらいいのか思いを巡らし、
少しでも良いといわれていることを
子どものために手あたり次第やろうとしてしまいがちです。
自分で行動する人、自分以外に任せる人、
対応方法にもまた、いろんな方法があります。
育児中は忙しいので、急いで結果を求めるために、
その場の状況を見ただけで判断し、
行き当たりばったりの対応をしがちです。
子どものためにやっていることが、
気がついてみたら、子どもの気持ちはそっちのけで、
大人の自己満足になっているということもあります。
やらないより、やった方がいいという思い込みが、
結構育児には悪影響を及ぼすことがあります。
今日のアドバイス
問題行動には、無視するスキルを使う
子どもを無視するのではありません。
子どもが、問題行動を繰り返すときは、
その行動を無視するということです。
子どもには、いつでも親にみとめてほしいという
承認欲求があります。
よいことでなかなか認められる経験が少なくなりがちな子どもは、
あえて逆の問題行動で、注目されようという心理が働きます。
自分がやった行動で、先生に叱られたり、
お母さんがいつも一緒にいてくれるようになったりと
注目を得る経験がその行動を続けさせます。
つまり何度注意しても、繰り返すようになるのです。
あなたが無視のスキルを身につけると、
あなたも子どもの悪いところを見ない練習になって、
育児が楽になります。
いつもなら、悪い行動をみたとき叱る・注意するというあなたの行動を、
無視することに変え、注目しないことに徹します。
代わりに、子どもの注意を何気にそらす楽しい行動をしたり、
あなたが重要な事に意識を向けます。
子どもはいつもと違うあなたの行動の変化に
違和感を感じるでしょう。
そして、子どもが、その問題行動から離れられたとき、
または、その場にあった行動がとれている時こそ、
注目するようにします。
注目も大げさではなく、『○○ができているね。』と
好ましい行動に、それがあっているよということを伝えます。
《ちゃんとみているよ、大丈夫それでいいよ》と
子どもを認めている行動を伝えてみてください。
問題行動に対してあれこれ、何かをしてしまうと、
子どもとの関係性も複雑になって、誤解も生まれがちです。
方法がわからない事には、
何もしないということが良い事もあるのです。
大人が、自分を納得させるために子どもをいじってしまうことで、
子どもの本来の良い部分に傷をつけてしまうこともあります。
子どもは、自分をよくしようとする力を持っていることを信じて
ある程度ほったらかしておく方が、結果的に子どもは伸びていきます。
大人は、子どもの力を信じて、待つ、見守るという
忍耐力を持つことが、大事です。
親だって人を育てるほど、完璧な人間ではないのですから。
