シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、自分の話し方に
自信がありますか?
私は、かなりコンプレックスを持っていて、
人見知りもあるので、全く自信が持てません。
言いたいことが上手く話せない、
こんな話は、相手につまらないだろう
こんな返事で、嫌な思いをさせてないかなとか
気にしだしたら、話せません。
特に、最近ではZOOMなどを使った
オンラインでの会話では、
相手のリアクションが読み取りにくいし、
複数の人たちの表情が一度に目に入って
集中しにくいなど、
コミュニケーションも変わってきている
気がします。
会話というと、どうしても話す方を
注意してしまいます。
自己紹介だけでも、
雄弁に発表できる人はもちろんすごいなと
思い聞き入ってしまうのですが、
私が気になるのは
聴いている方の人だったりします。
話す方には、苦手意識があるので、
せめて、上手に聴くことができないかなと
若いころから関心があった癖が抜けないのです。
ZOOM会議でも、
まるで1対1で話しているように、
発言者の意見にうなずきや、笑顔といった
リアクションをとって聴いている人には
とても好印象を持ちます。
そんな人をみていると、
一緒に参加している私のやる気も
変わってきます。
一方で、無表情だったり、
他のことをやって落ち着かなかったり、
何か食べながらという参加者もいると
少し残念な気になってしまいます。
会話の場面を心地よくして、
みんなが話しやすかったり、
楽しい雰囲気を作るのは
参加者一人一人の醸し出す空気感が
大事だと思います。
話すことが上手な人がいて、
それを受け止めて上手に聴く人がいること
そのバランスがとれている感じが
気持ちの良い会話の場面だと思います。
そして、絶対に否定的に受け取られない
お互いを尊重されているという
安心感があると、会話も弾むでしょう。
会話の場面は話す人だけで
つくられるものではありません。
私は子どもとの会話で
よく失敗をしてきました。
今でも意識しないと
相手が我が子だから出てしまう、
自分の悪い部分が出てきてしまいます。
それは、子どもの言うことが正しいかどうか、
判断して聴いてしまうことです。
自分の考えとあっていないと、
それは間違いだと思ってしまったり、
自分の思いをわかってほしくて
伝えようとしてしまうことです。
子どもが話してくれたことに、
親として何か、解決策や意見を言わなくちゃと
思い込んでいたことがありました。
『それは、こうしたらよかったんじゃないかな』
『なんで、そんなことになっちゃったの?』
そんな風に、子どもに自分の意見を伝え
誘導しようとしたり、
話題を広げようと質問したりすることが、
尋問のようになってしまっていました。
そうすると、子どもは話して
《楽しかった》とならない結末を迎えて
会話は終わってしまうのです。
会話にリズムがなくなるという感じで、
子どもの話が止まって、
気づいたら私ばかりが
喋っていたりしました。
上手に聞くことができていなかったと思います。
自分が友達と話をしていて楽しいのは、
話に共感してくれたり、
受け入れられていると実感できている時です。
話を集中して聴いてくれて、
うなずいてくれているだけで、
安心します。
『うん、そんなことがあったんだ』
『そうそう!』
『え~、がっかりしたでしょ?』
なんて、言ってくれると、
ついしゃべってしまいます。
そうすると、またこの人と話したいなと
思ってしまう。
そこには、アドバイスなどは
含まれなくても喋っただけで
満足してしまっています。
子どもとの会話も基本は同じだと思います。
こう感じてから意識するようにしました。
子どもの話を共感して聴くこと、
リアクションを表現して、
聴いてるよ、わかるよってまず
伝える事ができれば、
安心して何でも話してくれると思います。
ここを、私はすっ飛ばしていました。
すぐ、返答しないとと
勝手に思い込んでいました。
ただ、(そう思ったんだ)
(そんなことがあったんだ)と
うなずいて聴いているだけで
子どもは満足するまで話してくれます。
他人の感じることを、
変えることはできないし、
そもそも何が正しいかなんて
決められないと理解することで、
子どもの意見を楽しんで聴くことが
できるようになりました。
そうすると、自然と聞きたい事が出てきて、
『それからどうしたの?』
というような質問も尋問のようにならずに
会話広がってくると思います。
自分の気持ちを相手に伝える方法を
学ぶことも必要ですが、
話すことに苦手意識がある人は
上手に聞く方法から学んでみると
会話に苦手意識が
なくなってくるかもしれません。
そんな人間関係も会話なしでは
成り立ちません。
親子という近い間柄だからこそ
気持ちの良い会話は重要です。
気持ちよい会話の空間を作れるように
意識して見るといいかもしれません。