シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは子どものことで
こう考えたことはありませんか?
今の子どもがこうなってしまったのは
自分のせいなんだ
私の育て方が悪いからだ
もしこんな考えが少しでも
頭をよぎることがあったら、
親としての成長のチャンスです。
どうしてそう思うのか、
それは本当なのか、立ち止まって考えてみましょう。
生まれ持った、子どもの資質といったものは
人間が作り出すものではないことは
承知のはずです。
けれども、そんな子どもの資質でさえも、
自分のせいだと原因を意味づけてしまうのが
親なのではないでしょうか。
障害・病気で生まれてきたのは
親のせいではないと頭ではわかっているけれど、
何度も、自責の念にかられてしまうのです。
私が、障害の子どもを産んでしまったときもそうでした。
自分のそれまでの人生を振り返っては、
あの時、ああしなかったから、罰が当たったんだ、
赤ちゃんは、元気に産まれてくることがあたりまえと
思っていたから、こんなことになったんだ、
自分が、健康に気をつけることを怠ったからいけなかったんだ・・・・。
こんな風に次々と、
自分のせいで,子どもがこうなったという思いを
巡らせていたものです。
冷静に見れば、人間の力で命を作り出すことや、
思い通りの赤ちゃんを作ることなんてできないのに、
あたかも、自分が努力すれば、自分の思いにかなった子どもが
授かったかのように考えてしまっていたのです。
そのことに気がついた時、
私は、この子が産まれてきた事に意味を持たせました。
この子は、私のために産まれてきてくれて、
選んできてくれたんだと意味づけたのです。
あまりにも、受け入れがたくて、
そうでもしないと、自分の中で納得ができなかったとも言えます。
でも、このことは、その後の私をとても前向きに成長させてくれる
良い思込みになりました。
誰のせいでこうなったとか、
こうしなかったから、今こうなったというような
過去へ原因を見つけていくような考え方を
手ばなすことができました。
命はすべて、不思議な力でつくられています。
そのままで、産まれた価値があるのです。
そして、自分がそうであるように、
人はすべてを完璧な形で
産まれてくるわけではないのです。
その、不完全な部分を、人間関係で補いあったり、
磨きあったりするために、人生があると思うようになりました。
子どもが、どのような資質を持って産まれてくるのかは
子ども自身にも、親にも選べることではありません。
誰のせいでもなく、ただ、そのように産まれたという
事実があるということしかないのです。
まず、そのことを、受け止め、
子どもの現状をそのまま受け入れる練習が必要です。
子どもは、あなたを選んで産まれてきました。
あなたと一緒にお互いによりよく生きるために
補ったり、学びあうためにここに来たと信じて、
一緒にその課題に向き合うことが大事なのだと思います。
例えば、脳の機能をみても
その資質は持って産まれてくるもので、
その特性は人それぞれの個性だと思います。
それでも、現代の社会でそのことで、
生きずらさを感じてしまう場合は、
脳の可塑性を理解して、脳の発達を促すことはできます。
この部分の手を抜いてしまうことで、
子どもの成長を妨げられているとしたら、
きびしいようですが、
それは、親のせい(近くの大人のせい)だと思います。
この部分に働きかけることができる
大人になれるか、なれないかは、
子どもをサポートする人の成長次第だと思います。
今日のアドバイス
自分が成長することを意識する
子どもに必要な支援を、良い方法で
伝えられるようになれるかは、
支援者の学びしだいだと思うのです。
自分にその力が足りない時は、それを認めて、
できる人の手を借りる勇気も必要です。
子どもがあなたが成長するための課題を
たくさん用意してくれます。
子どもへの関心をもつこと、
自分も一緒に学んで成長しようとする気持ちがあれば
前向きに乗り越えていけると思います。
学んでいくと、子どもの姿の捉え方が変化して、
育児が新発見だらけの楽しいものになってくると思います。