シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
いつも、あなたの子どもは、どんな表情をしていますか?
あなたが多く目にする子どもの表情が、
いつも元気に笑っていれば、安心ですね。
ある男の子は、いつも朝から不機嫌で、
曇った顔つきでいることが多いのですが、
その日も案の定同じ顔。
クラスの友達といても、何をして遊ぶということもなく、
立ってウロウロしています。
この子はASDの特性を持っていて、性格はおとなしいので、
とくに目立つトラブルもないので、一見クラスに溶け込んでいるように
見えてしまいます。
でも、よく見ていると楽しそうじゃない。
みんなと自由に遊べるこの時間を、曇った顔でウロウロして、
ちょっと、おもちゃに手が伸びても、いつの間にか友達に取られています。
担任の先生が、様子に気がついて、その子をコーナーに座らせ
お気に入りの図鑑を、目の前に出してくれました。
すると、急に笑顔が戻って、楽しそうな顔に一変。
自由時間の間、ゆっくりと図鑑を見て楽しむことができました。
グレーゾーンの子どもは、時間や場所の感覚が掴みにくかったり、
自由な時間が苦手な子もいます。
自由遊びでも、これをやってみてねというような、
やることを提案されたほうが、安心したり楽しめたりします。
また、何をやったらいいのかわからないとか、
自分が困っている丈太にあることを自覚して、
人に伝えるということも難しかったりします。
この子のように、ウロウロしているうちに
時間が過ぎてしまったということもあります。
子どもにとって楽しい自由な時間が、この子にとっては
ちょっと不安な時間なのです。
このような場合、自由時間には、これをするというようなものを
年齢にあわせて1つから3つくらい提示しておいてあげると
そこから自分で選んで過ごすということもできます。
今日のアドバイス
子どもの笑顔が増えるようにサポートする。
子どもは正直です。
表情を見れば、その子の心の中を察することはできるでしょう。
笑顔がなくて、曇った顔つきの時は、きっと何か満たされていないものや、
心配があるのかもしれません。
笑顔がたくさん見られる1日を、その子に与えたいと思って関わるだけで、
子どもは、楽しくて、安心な時間を経験できるのです。
自然な笑顔は、周りを安心させるコミュニケーションの始まりです。
笑顔でいる心地よさを感じると、
子どもは笑顔を自然と身につけていきます。
そうすると、いつも笑顔でいられる子どもになり、
そんな子の周りには人が集まってきます。
人に愛されやすい人間になっていきます。
笑顔は人生の大きな味方です。
あなたの大切な子どもが、笑顔がいっぱいで過ごせるように、
まずは、あなた自身も笑顔を大切に過ごしましょう。