シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもの困った行動として、よくきかれることに
じっとしていられないということがあります。
先生が、説明をしているあいだでも、
席に座っていることができない。
静かにしてほしい時に、静かに待っていられない
と言ったじっとしていられない悩みは、
お母さんだけでなく、先生の指導でも困った課題になっていることが多いです。
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乳幼児期の10か月から4歳くらいは、
自分の身体を思うように動かせるようになる能力を
獲得する時期といわれます。
自分がやりたいと思ったことが
自分で体を動かし、できるようになるための大事な時期です。
それは、例えば歩く機能を獲得するにも、
何度も動いてみて、失敗しながら体験し、
徐々に歩けるようのなるという過程を見てもわかるように、
一つの体の動きを獲得するためには、
じっとして、教えられるだけでは、獲得できません。
自分の身体が、思うようにスムーズに動かせるようになるために、
この、4歳までの間にたくさん体を動かして機能を獲得する期間があって、
そもそも、じっとしているということが、無理な時期だということを
理解しておいてほしいと思います。
人間の成長には、発達の順番があります。
それをしっかり理解しておくと、
子どもの行動を理解しやすくなって、
サポートの見通しがつきやすくなります。
子どもが、動きたいという衝動があるのは、
それが、必要な時だからです。
。
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しっかりと、運動機能に必要な情報を体感することで、
自分の身体をコントロールしながら動かせることに繋がります。。
グレーゾーンの子どもは、運動感覚に鈍さを持っていることがあります。
脳機能が未熟な部分が、手先の不器用さや、リズムのとり方、
自分の手足の位置をイメージすることなどに
困難さを抱えることも多いです。
運動刺激を求めるこの時期は、程度も個人差もあるので、
子どもによっては、抑えが効かないくらい激しい子もいますし、
それが、長く続く子もいます。
例えば、ADHDの特性で、多動性、衝動性が強い子どもは、
普通よりも激しく、長く続くこともあります。
身体の動きについては、10歳くらいまで続く場合がありますが、
その後は、徐々に、激しい動きというのは減ってきます。
じっとしていられないのは、それが必要な時期だからです。
そうだからといって、そのまま放任することはできませんよね。
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食事のテーブルに登ってしまったり、
人がいるところで、走り回ったりすることがいけないように、
やはり、やってはいけない事、やって良い事があり、
時と、場所というものもあります。
この線引きはしっかりと大人が示すことが必要です。
特に、両親は、しっかりと統一した関わりを持つことが
子どもに理解してもらいやすいです。
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やってはいけない事が、人によって言うことが違っていたり、
曖昧になってしまうと、ルールが身につきません。
どんなに、子どもに駄々をこねられても、
一度ダメな事と決めたことは、守らせるようにしましょう。
今日のアドバイス
子どもの欲求を抑えるばかりではなく、
上手に満たせる場所を用意してあげる。
ここでは、走り回ってはいけないけれど、
ここでなら、いっぱい走っていいよというように、
子どもの要求を満たしてあげる場所をしっかり保証してあげましょう。
静かにしていなくてはいけない場所に行く前に、
たくさん身体を動かす時間をつくって、満たしてあげると、
その後、少しの間、静かにいられるということも出てきます。
じっとしていられないことを、いけないと、止めるだけではなく、
代わりに、ここではできるよというような代替えを提示してあげましょう。
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じっとしていられないこの時期のエネルギーを上手に使って、
脳の発達を促してほしいと思います。