シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、育児書や、インターネットの情報で、
子どもは褒めて育てましょうと書かれているのを
見たことはありませんか?
子どもを誉めようと、日々子育てで気にかけながら
頑張っているお母さんからよくこんな相談を受けます。
『一杯褒めてあげているのに、
子どもの困った行動は減らないし、良くならない。
やはり、この子には強く叱った方が効果があるのでは?』
グレーゾーンの子どもは、はみ出しちゃう言動が多いので
問題行動の方が目について、叱ることの方が多くて
褒めることを見つけるのは難しいなんていう
話もよく聞きます。
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その気持ちよくわかります。
やっと褒めるところを見つけて、褒めているのに
子どもが少しも変わってくれないと
お母さんのストレスも増えてしまいますよね。
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褒めていても変わらない。
効果が出ていないと思ったら、やはり、その方法は的外れ。
同じ方法を繰り返しても、効果はありません。
残念ですが、あなたが褒めたつもりでいても、
子どもにはそれが伝わっていないのです。
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なぜ伝わりにくいのか、
グレーゾーンの子どもの特性からみてみましょう。
1 耳から聞いた情報を処理することが苦手
誉め言葉を聞いても、褒められているという意味だと
理解できないことがあります。
2 注意力が散漫、または、過集中で興味の幅が狭い
そもそも聞くことに集中できない。
聞かなくてはいけないところに注意がすぐに向かない。
3 状況を読み取ることが苦手
その場の雰囲気や、言われている文脈などから、
自分が置かれている状況を知ることが難しい。
このような、特性もあって、
誉め言葉が子どもには伝わっていないことがあるのです。
そもそも、なぜ、褒めて育てましょうと言われているのでしょうか?
子どもが、喜ぶから?
子どものやる気がアップするから?
そんな理由もあるでしょう。
でも一番大事なことは、
自己肯定感を下げない事、そして上げていくこと。
自己肯定感
自分は大丈夫。できない事や苦手なことがあっても
自分は自分のままでいいんだという感覚。
この感覚をしっかりと持つことができると、
成長していく過程での生きやすさが圧倒的に変わります。
しかも、それをしっかりと根付かせるのに、
重要な期間は乳幼児期です。
様々な文献、研究からも、この期間しかないというくらい
乳幼児期は、人生の土台つくりといわれるくらいに、
重要な期間です。
子どもが大きくなってからのやり直しは、困難になります。
そこで、乳幼児のグレーゾーンの子どもに
おすすめの、自己肯定感をあげる方法を
お伝えしようと思います。
今日のアドバイス
子どもの好ましい行動を、実況中継する
問題行動ばかりが目についてしまう日常で、
好ましい行動を見た時、意外にもそのことはできて当たり前だと
判断して、素通りしてしまいがちです。
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こぼさないで、ご飯を食べている。
朝、自分で起きてきた。
お母さんを見て、ニコッと笑ってくれた。
そんなことを、実況中継します。
子どもの目を見て、笑顔で、明るい声で
『こぼさないで、ごはんを食べられているね』
『自分で起きてきたね』
『〇〇ちゃんがニコッと笑ってくれたね。』
こんな具合です。
この時、以前はこうだったけど、できるようになったとか、
これができているから、えらいよというような
比較や判断はつけません。
つけるとしたら、『助かったよ。』『うれしいよ。』といった
お母さんの気持ちのみです。
できるだけ、短い言葉で、その行動のすぐあとに
子どもがよそを向いていたら、トントンと
肩をたたいて、注意を向けてから伝えます。
子どもは、自分のした行動が、お母さんに認められたと実感し
その行動に自信を持つことができて、強化していきます。
まず、子どものできている行動を、
(そのままで大丈夫だよ、あっているよ)と
認めることから始めてみてください。
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誉め言葉をたくさん語らなくても、
お母さんが子どもを認める笑顔
それが、一番その子どもを誉めていることに
つながっているのですから。