石鍋てるみです。
保育園の案内のホームページや
看板などをみると
『一時保育あり』と表示している
保育園が数年前に比べ
多くなってきています。
2024年度以降の本格実施にむけて、
モデル事業が始まっている
「こども誰でも通園制度」。
保護者が就労していなくても
子どもを保育所などに預けることができる
という今までにない取り組みなので、
保護者にとって嬉しい声が挙がっています。
モデル事業は全国３１の自治体で、
北海道から九州までで
既に取り組みを始めています。
「こども誰でも通園制度」について、
政府が本格的な導入に向けてまとめた
計画案が明らかになりました。
令和6年度には
150程度の自治体で試験的に導入し、
2年後の令和7年度には
制度を法的に位置づけ、
拡充を図るとしています。
そして、3年後の令和8年度には、
1人が1か月に利用できる時間の
上限を設けた上で、
全国すべての自治体で
実施するとしています。
モデル事業は既存の
「一時預かり事業」を参考に、
保育所や幼稚園に通っていない
未就園児を対象に
定員に空きのある保育所で
週１～２回程度受け入れるように
しているそうです。
私が運営している
『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』に
見学に来られる方は
もうすでに、自治体が『一時保育』可能と
案内している園に登録に行ってみた、
利用を申し込みに行ったという方が多いです。
そんな方々が話してくれるのが
「一時保育をやっているようだけれど
実際は使えない」ということでした。
詳細を伺ってみると
『利用したい日を事前予約することができない』
ということでした。
例えば自分の病院の予約日に合わせて
一時保育を申し込もうとしても
その日になってみないと
定員に空きができるかどうかわからないから
利用可能かどうか確定できないということを
言われたというのです。
そもそも、しっかり一時保育専用に
枠を作っているという園は
少ないのが現状です。
たまたま、その日に
欠席の子どもがいれば
使えますよというのが多いようです。
一時保育先を探している保護者からすれば
そのあたりのことも
事前にわかりやすく
お知らせしてほしいポイントです。
時間を作って登録へ行ったものの
結局は予約できないと知って
がっかりして帰ってきたというのが
３件も続いた人もいました。
一体どこが、利用できる施設なのか
情報が全く当てにならないと言ってました。
原因は園によって体制が
整えられていないためだと考えられます。
体制が整えられていないのであれば
『一時保育あり』と
表示するべきではないのでは？
『当日状況によって
一時保育できる場合があります』
っていうのが、
正直な案内なのではないでしょうか。
まだ、モデル事業ですので
実際、便利に使えるようになるには
多くの課題があります。
それでも、多様なニーズに合わせて
少しずつ改善されていくと思います。
『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』は
自治体のホームページでは案内されていない、
認可外保育施設です。
それでも、最近は『一時保育』で
検索したらホームページを見つけ
見学に来てくれることが
多くなってきました。
私が個人で運営している定員が3人、
もう一人スタッフがいる日は
定員が5人という小さな施設ですが
利用しやすい一時保育を目指しています。
現在は3月末までの事前予約が可能です。
利用日直前の申し込み、
キャンセルについても
対応しています。
利用回数、時間に制限もありません。
先日も、お母さんの急な入院が決まり
その期間だけ、
毎日10時間ご利用というお子さんがいました。
同居の家族が倒れてしまい
救急病院へ行くことになり
当日の申し込みで
早朝から利用のお子さんもいました。
お子さんの預け場所が必要なときは
いつ起こるかわかりません。
育児中の万一の預け場所として
ご登録だけでもしておかれると
気持ちが楽になるのではないかと思います。
一度見学だけでもいらしてください。
