石鍋てるみです。
何度か、一時保育を利用しているお子さんで
いつも泣いてしまって、
なかなか落ち着いて
過ごせない子がいます。
そういう子の中には
場所見知り、人見知りで
とにかく、初めての環境を
一切受け入れないぞって
頑張る子もいますが
初めて会った保育者にも
すぐに助けを求めて
追いかけながら泣く子もいます。
母親と別れることが
絶対に受け入れられない子もいれば
母親と別れることには
特に抵抗は強くなかったのに
かといって、知らないところも
不安という子もいます。
子どもの反応をみると
一時保育の時に泣いてしまう理由は
お母さんと別れてしまうのが
不安だったり悲しいからだろうと
普通は想像できるのですが
実際はそればかりではないということがわかります。
泣いてしまう子の泣いている理由、
求めていることは一人一人違います。
関わっていったほうがいいのか
見守っていたほうがいいのか
外部刺激を使って、
場面を切り替えたほうがいいのか
刺激を避けて
静かに過ごしたほうがいいのかなど
そのこどもによって
対応を変える必要があります。
泣いている子に対して
抱っこして宥めようとして
拒否されているのに
さらに関わろうと頑張ってしまう
保育者を見かけます。
子どもが嫌がっているのに
関わっていくことが
大切だと思い込んでいるとしか思えません。
子どもの要求に応えていませんから
どんどんその保育者には
不信感を強めていきます。
子どもは、自分で不安を鎮める方法を
獲得できる力を持っています。
時間はかかる子もいますが
子ども自身で、心の持ちようを切り替え
そこに適応できる術を
自分で考えられるのです。
子どもが助けを求めてきたら
すぐ応じられるように
大人は準備をしておけばいいと思います。
いつか、その子が乗り越える日が来ます。
慌てて、泣き止ませようとしたり
宥めたりご機嫌をとったりする必要はありません。
いっぱい、泣くことができるのも
大事なことです。
そうやって、反応を確かめながら
自分の行動を自分で探していく過程を
大事に見守っていきたいと思います。