コミナスブログ 子どもの発育と発達

感情を出しても大丈夫を経験してほしい

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石鍋てるみです。

暑いくらいの陽気になりました。

今日は、小学生も2名託児になったので
幅広い年齢でのお預かりになりました。

一人っ子が多かったせいか
おもちゃもいつもなら
独り占めできるのが
当たり前の中で
今日は、赤ちゃんに取られたとか
あの子に壊されたとか、
揉めることもしばしばでした。

おままごとのセットも
全部自分が使うといって
抱え込んでしまう子もいます。

たくさんあるおもちゃなのに
独占するか、諦めるかしか
選択できないようです。

「遊びたいのに、取られた〜」って
半べそで、小学生が私のところにやってきます。

とても優しい子で、
赤ちゃんを相手でも
自分のやりたい気持ちを
優先できません。

「あなたがお姉さんなんだから
いい方法考えていいんだよ」

「遊びたいなら、取り返してもいいんだよ」
なんて、ちょっとけしかけてしまいました。

「だって、そうしたらうるさくなるし・・・」

「そうだね」

「泣かれたら、困るの?」

「うん」

「なんで?」

「叱られちゃうから」

「誰が叱るの?」

「・・・・・」

そのまま、その場は終了でした。

午後になって、
またこの子が揉めそうな場面。

相手は同じ赤ちゃんです。
彼女が先に遊んでいた、
鏡のおもちゃを奪われそうでした。

「やめて、とらないで!今私が遊んでるんだから!」
今度ははっきりと言っていました。


そしたら、赤ちゃんは、しれーっとして
泣きもせず、違うおもちゃを取りに
行ってしまいました。

あれ?意外と平気だったっていう感じで
彼女の緊張が一気に解けた様子でした。

自分が想像していた反応が起こらず
ちょっと驚いた様子です。

それから、なぜかその赤ちゃんに
自分の方から関わっていって
「これがやりたいの?」なんて
聞いてあげたりできるようになりました。

もう敵ではなくなった感じです。

自分のやりたい気持ちを伝えてもいいんだ
我慢しなくてもいいんだって
モヤモヤが少し無くなって
余裕ができたのかもしれません。

こんな場面でも感じるのは
まずは、しっかり自分の気持ちを大切に満たさないと
人への思いやりは育たないということです。

まだ小さいうちに、
周囲の反応ばかり気にして
自分の正直な気持ちを抑え込むような
癖がついてしまうと
どんどん本当の自分がわからなくなるでしょう。

周囲の空気が読めてしまう子は
いざこざが起きそうな雰囲気を
敏感に感じ取れますから
そうならないように、
うまく自分をつかって
コントロールしてしまいがちです。


たまに利用する、
こういうところに来たときくらい
自分の感情を表現しても大丈夫だということを
練習してみて欲しいと思います。

意地悪心が出てしまったり
悔しさが募ってしまったり
小さな子が可愛いと感じたり
いろんな自分がいることを
たくさんの経験の中から
感じて欲しいと思います。

いい子に固まるのは
まだまだ早い。

思う存分自分を表に出して
失敗したり、気まずくなったり
優越感を感じたり。

自分を抑えることで
自分を守らなくてもいい
大人になって欲しいです。

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