シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日は、食事の量についてお伝えしましたが、
今日は、その内容について少し考えてみます。
お正月の煮物、栗きんとんなど、
手作りして頑張ったお母さんもいますよね。
料理によく使う調味料の砂糖は、何を使っていますか?
最近は、白砂糖は有害だという話もあって、
健康意識の高いお母さんは、白砂糖を避けている人も
多いかと思います。
砂糖について一度整理してみます。
砂糖は、精製法により精製糖と含蜜糖に大きく分かれます。
精製糖は食卓でも一番身近な存在かもしれません。
具体的には、糖液と分離させた結晶の中から、
甘味成分の「ショ糖」だけを精製したもので、
「上白糖」、「グラニュー糖」、「ザラメ」などの
白い砂糖が精製糖に分類されます。
さまざまな用途で使われている白い砂糖ですが、
実は健康維持に必要不可欠なミネラルなどの栄養素は
取り除かれてしまっているのです。
一方、含蜜糖はミネラルを含んだ糖液と結晶を分離せず、
原材料の搾り汁や糖液を煮詰めて作られる砂糖です。
「黒砂糖」や「きび砂糖」「てんさい糖」などの茶色の砂糖のことです。
三温糖は、茶色いのですが、カラメル組織で色を付けていて、
内容は精製糖と一緒なので注意が必要です。
また、糖分を摂取すると当然身体の血糖値が上がります。
食後血糖値の上昇度を示す値「GI値(グリセミック指数)」も
健康を気にする上で覚えておきたい数値です
GI値の高い食品を食べて急激に血糖値が上昇すると、
膵臓からインスリンというホルモンが多く分泌されます。
このインスリンは"血糖値を下げる"という働きの他に
"脂肪を作る・脂肪の分解を抑制する"という働きがあります。
つまり、高GI食品は、糖尿病や肥満の原因にもなります。
上白糖などの白い砂糖は、体に吸収されやすいので
血糖値が上昇するスピードが速く、つまり、GI値が高いのです。
含蜜糖のGI値は精製糖と比べると低いです。
このような理由から私は、ミネラル分を含み、
GI値の低い含蜜糖を選んでいます。
ここから大切なのは、
せっかく、選んだ砂糖も摂りすぎないことです。
1日に摂取しても良いと言われている白砂糖の量は
大人で40~50g、小児で20gといわれています。
例えば、子どもに与えがちな飲みものの中に含まれる
砂糖の量をみてみましょう。
・カルピスウォーター(カルピス)11.1g
・ポカリスエット(大塚製薬) 6.2g
・グリーンダカラ(サントリー) 4.4g
これは100ml中に含まれている量です。
500mlのペットボトルだと、この分量×5してください。
角砂糖は約3~4gなので、大体何個分入っているか計算できると思います。
カルピスウォーター(500ml)一本飲めば、
大人でも余裕でオーバーしますね!
ヨーグルトや、お菓子、お料理の砂糖の量を追加すると
毎日、どのくらいの砂糖を子どもに与えてしまっているでしょうか?
砂糖の摂りすぎによる、身体への影響は怖いものです。
身体的な影響だけでなく、精神的な影響も大きいです。
砂糖の摂取量を適量にすることは、
心の安定、アレルギーの改善など良いことづくめです。
子どもだけでなく、家族全員で
甘いジュースや、お菓子を控えるだけで
今までよりも、身体に良い習慣が作れます。
今年は、砂糖の摂取量を意識してみてはいかがでしょうか。