石鍋てるみです。
今朝起きると、外が濡れていて
久しぶりに雨が降ったなと
ちょっとホッとしました。
でも、その後
ちょうど昼近くから
だんだんと空が暗くなって
風が強く吹き始めたかと思うと
雷が鳴り出しましたよね。
ゲリラ豪雨になった
地域もあったようでしたが
急な気候の変化に
戸惑っている人も
多かったのではないでしょうか
我が家もテラスに
シェードを張っているので
あまりの風の強さで、不安になって
雨が降り出した中でしたが
慌てて取り除きました。
飛ばされることはないだろう、
風もすぐに止むだろうという
お思いがよぎったのですが
今日は危険を回避する行動を行いました。
実は今日、危機管理についての
研修がありました。
地震や水害など
いつ自分の身に降りかかってくるのか
わかりませんから、
気持ちを引き締める意味でも
このような研修を定期的に
受けるようにしています。
防災についてのマニュアル作成や
訓練などはどこの保育園でも
行っています。
今日、研修中にハッとしたことは
人には『正常性バイアス』という
メカニズムがあると
知っていたはずなのに
いざ、防災対策を考えるときになると
自分が怪我をしていたらとか
動ける状況でなかったらとかを想定せず、
自分は何も被害を受けないまま
支援する側になれると思い込んでしていたことです。
『正常性バイアス』とは
危険な状況であっても、
ちょっとした変化なら
「日常の こと」として処理してしまう
人間心理の事をいいます。
例えば、非常ベルが鳴っても、
「また、誤報だから大丈夫だろう」と
思い込んでしまったり
大雨が近づいていると警報があっても
「どうせまた大したことはないだろう」と
思い込んで、逃げ遅れてしまう場合が
この働きによるものだと思います。
自分だけは大丈夫だという前提から
対策の計画が進んでしまいます。
『正常性バイアス』は、
心の安定を保つメカニズムなので
大事な働きでもあるのですが
危機管理という点では
ここを意識しておくことが
とても重要だと教えていただきました。
災害を最初に認知した時に、
「バイアスがかかっているのではないか」と
自分自身をチェックすることが大切です。
過剰に不安になることもよくないですが
安易に楽観視する方がもっと危険です。
自分がまず地震で怪我をしてしまったら
どうするのか。
家族への連絡はどうするのか。
避難指示は誰にしてもらうのかなど
考えるとさらにいろんな想定ができるものです。
想定される状況から不安に思うことについて
どうにかなるだろうと流さずに
その不安解決の手段を一つ一つ
解決しておくことが大事だと思いました。
万一の避難生活についても
日常生活の中で水や電気がなかったら
どう対応するのかを考えれば
具体的に必要なものや
対策が具体化できると思います。
朝トイレに行く、洗面、
朝食といった生活だけをみても
トイレの水が流れない状況、
水が出ない状況、食べ物の確保のことなど
見直せる課題がたくさん見つかります。
また、なんといっても
地域の人とつながっておくことが
とても重要だということも学びました。
私もご近所の方に
子どもを預かっていることは
伝えていて、万一の時には手を貸して欲しいことを
お願いしています。
みなさん、快く応えてくれて
「いざとなったら手伝いに行くから」と
言ってくれています。
日頃から声をかけあうような
ご近所付き合いは
危機管理の基本だと思いました。