石鍋てるみです。
私が昔、病児保育を利用したいと思って
いろいろ探したけれど
あの頃確か、やっと一ヶ所だけ
でき始めた頃だったと思うのですが
全く役に立たなかったという経験がありました。
事前に利用登録を済ませておいて
実際に使おうとする日を
前もって予約をとり、
当日医師の指示書をもらって
当日受付という感じだったと思います。
確かに、確実に安全な受け入れするには
必要なシステムなのかもしれません。
医師の診断があった方が
お預かりするには安心です。
でも、実際利用したい側になると
これがものすごいハードル。
利用登録さえできない場合もあります。
登録できたとしても
今度は、事前の予約という壁があります。
病気になるのは予測が立たないわけで
それができるなら
仕事だって都合つけられるかもしれないわけで
急に使いたいから、必要なのが
病児保育です。
しかも、定員が少ないから
予約も取れないことが多いもの。
ここで、運よく
予約がと入れたとしても
医師の指示書をもらうために
受診しなくちゃいけない。
この時間が取れるなら
もはや、仕事休んでるのと一緒だったりします。
本当に、使えなかった。
元気いっぱいなのに
熱が３７.5度だったために
登園できなかった日。
ファミリーサポートさんも
病児は対象ではないので使えない。
”絶対、ひどい病気じゃないよ〜”って
思うけれど
仕方なく、職場に恐る恐る
お休み希望の連絡を入れる時の
気まずさったらありませんでした。
案の定、元気に走り回る子どもを見て
何度も憎らしく思ったことか。
病児と一括りにできないくらい
その重症度には、大きな差があります。
もちろん急変もあったりで
安易に考えることはできません。
でも、子どもはある期間は
いろんな感染症にかかりやすくなり
それがあって、身体は強くなって
適応していくものです。
つまり病気になるのが当然の時期です。
そのほとんどの感染症は特効薬はなく
自然の経過を辿って、
回復に向かうものです。
逆に乳幼児期は鼻水が出てるのが
当たり前くらいです。
薬で症状を抑えなくても
本来は、時期がくれば身体に備わった免疫力で
対処できるもの。
常にウイルスや菌は
身の回りにあって当たり前で
感染しても発症しなくなるから
大人には流行らない病気があるわけです。
病児保育の受け入れシステムは
あの頃とあまり変わっていません。
『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』に
ご登録に来る保護者の方の多くが
病児保育サービスは、登録できたけど
使えた試しがないと言っています。
実際、このような利用までの
ハードルの多さで
使えないことが多いのが現実です。
今のように、病気が流行っている時期は
サービス提供側も利用希望に
応えられなくなっているため
病児保育利用登録を断っている
ところも出てきています。
何とか、困っている方の
お手伝いはできないものか？
何とかしたい。
私が運営する
『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』では
この使いにくさの部分を
可能な限り受け入れられるような
施設の形を模索中です。
地域に密着している施設なので
感染症サーベイランスの傾向が一緒で
同じ病状で体調が崩れているという
特徴があります。
一時保育で利用してくれているお子さんは
この場所にも慣れていて
私もこの子たちの普通の状態を
知ることができています。
コロナウイルス感染症はまだまだ多く、
発熱時の受け入れに判断が難しい点もありますが
たとえ陰性だと結果が出ても
確実だとはいえないので
どんな検査結果でも、感染症対策は
変わりがありません。
第５類感染症に移行したこともありますし、
受け入れの判断も一律でなく、
その都度の見極めが必要かと思います。
健康に見えるお子さんでも
隠れ感染を起こしている可能性もあるわけで
コロナウイルスでいえば、
発症前から、感染力を持っていることも
わかっていますから
気にしていたら、集団保育なんて
できないわけです。
基本的な感染対策
空気の清浄化、うがい手洗い
ソーシャルディスタンスなど
子どもの様子など
トータルで考えながら
小回りのきく
利用しやすい地域密着型の病児保育を
提供していきたいと思っています。
