石鍋てるみです。
今週に入って、
『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』には
病児保育の依頼が少し増えてきています。
突発性発疹、中耳炎の回復期や
鼻水が続いて微熱があって
保育園へ行けなかったなど
急なご相談も増えています。
気温や湿度の上昇で、
様々なウイルスや、細菌が活動し始めて、
感染症にかかるリスクは高まります。
地域の感染症サーベイランスを
確認しているのですが
全体的に感染性胃腸炎の報告が
増えてきていますので
下痢や嘔吐時の対応準備を
確認していこうと思います。
病気の時は
可能な限りは保護者のもとで
安静に過ごしているのが
子どもにとっては一番だと思います。
そうはいっても
現実、仕事の都合というものもあって
なかなか、仕事を休めないという方も多くいます。
私も、子どもが小さい時には
そのやりくりには苦労しました。
幸いにも、子どもはみんな基本的には
健康でしたし、祖父母と同居していたので
いざという時に保育園へのお迎えや
子守りを頼める状況ではありました。
それでも、急な体調不良の時には
困りました。
実際、人にわが子の保育を頼んで
出勤するのは心苦しいもので
罪悪感を感じずにはいられません。
親族であるからこそ
気を遣うこともあります。
たまにならいいけれど、
急にお願いされたり
いつも頼まれるのも迷惑だろうと
考えてしまいます。
家族だから
関係性を拗らせたくはありませんから
なるべく、自分の子は
自分で責任を持って育てなくてはと
結局無理をしてしまうのです。
結局、長年のキャリアを捨てることになったり
それまで思い描いていた夢を
諦めてしまうこともあるかもしれません。
今振り返ると
そうやって苦労していたのは
乳幼児期の数年間。
その時には見えなかったけれど
乗り越える手段は他にも
あったかもしれないと考えることがあります。
今、同じように苦労している方に伝えたいのは
この数年をどうにか乗り越えれば
その今の大好きなお仕事や夢を諦めなくても
いいかもしれません。
ここを乗り切れば子どもも
免疫がついて感染症にかかることも
一気に減ります。
子どもがいたから
自分の仕事を続けられなかったというような
ネガティブな思いを残すようなことがないように
してほしいと思います。
私が育児中に困ったという経験を
現在子育て中の方で
同じように困っている人がいれば
手助けできたらいいなと思い
『コミナスキッズ』では病児も受け入れをしています。
その時は子どもの安全、安心を第一に
保護者と連携しながら
保育するように心がけています。
保育体制や、病状によって
全て希望に添えない場合もあるのですが
看護師として対応できることは
責任を持って対応したいと思っています。
いざという時の頼れる場所の
一つになりたいと思っています。
乳幼児期は感染症にかかることも
免疫をつけるためには大事なこと。
病気にならないように
あちこち消毒したり、
綺麗にしすぎるのは逆効果。
細菌に触れる機会があるから
身体は鍛えられていきます。
感染しても、発症しなければいいし、
症状が出ても対抗できれば問題ありません。
ただし、この回復する力は日頃から
備えておく必要はあります。
悪化せず、スムーズに回復していけるように
日頃から栄養補給、睡眠、運動を
しっかり確保しておくことが重要です。
子どものために親が注意を向けるべきことは
除菌することでもなく、
症状を薬で早く押さえ込むことではありません。
子どもが自分の治癒力を発揮して
スムーズな回復をサポートすることが
大事だと思います。