コミナスブログ 支援者の心構え

危険なことを取り除きすぎてませんか?

更新日:


石鍋てるみです。

今日は節分。
豆の誤飲事故を懸念して
子どもをお預かりする施設では
豆をまくことにも注意喚起があって
「おには〜そと〜!」って
子どもが思い切り鬼に向かって
豆をまくというような光景も
見られなくなってしまいました。



私の子どもたちの頃には
鬼に扮した保護者や先生に向かって
豆をぶつける子供達の姿がありました。


事故防止、安全第一は
もちろん徹底しなくてはいけません。

特に、誤飲のような
直接命に関わるような事故は
絶対に避けなくてはいけません。

でも、全て単純に危険となる原因を
取り払えばいいのかって
保育をしていて考えることがあります。

以前、年長クラスで給食の途中で、
何やら不審な様子に気がついた保育士が
ある子どもを見ると
鼻の奥にみかんの種が入ってしまって
取ろうとしてもどんどん奥に
入ってしまっていたということがありました。

給食のみかんに種が入っていたらしく
それを、なぜか鼻に詰めてしまったのです。



子どもって、こういう大人が思いつかないことを
ちょっとやってしまうことってよくあるものです。
本当にいつも危険と隣り合わせ。

年長だから、今までそんなことやる子じゃないから
絶対事故がないということは言えないわけです。

この事故をきっかけに
みかんを切って種の有無を確認することにしようと
対策が立てられたことがあります。

(それでいいのかな?)



多くの子どもを安全に過ごしてもらうためには
このように、危険を早くから回避しておこうという
発想に走りがちです。

全てにおいて、
このような管理の仕方をしてしまうことで
子ども自身の危機管理能力が育つ機会を
奪っているとも言えないでしょうか?

種を鼻に入れてしまうことで
どんな怖いことが起こるのかは
実際に体験したこの子には
もちろん経験として残ります。

決して、いい経験ではないですが
この悪い結果を起こしてしまった原因を
みんなで共有して学ぶこと、
そして、子どもの力を信じて
再び挑戦する機会も与えて欲しいと思います。

とても勇気がいることでもあって、
それは、家庭で教えるべきことで
何も責任を問われる集団の中の中で
危険を起こす必要はないという考え方もあります。

でも、どうやったらそのギリギリの経験を
子どもに一緒によりそって
経験することができるかの
方法をまず考えて欲しいと思います。

全てすぐ取り払うよりも
どうしたら、安全にできるのかを
丁寧に設定して工夫すること。

ここが、保育士の腕の見せ所だと思います。

小さい頃から、何度も丁寧に見守り
危険につながることを教えていく積み重ねが大事。

赤ちゃんだって、小さなおもちゃを口に入れては困るからと
全て無くしてしまったら、そのことを学ぶ機会はなくなります。

見守りの中で、経験する機会を大事にして関わる。
見ていられない時は取り除く。

こうやって、環境設定にメリハリをつけて
目的を持って関わることで
子どもの力は育ちます。


今の子どもたちはお家で過ごす時間よりも
どこかの施設で生活する時間のほうが多いです。

家庭よりも、学びの機会は
集団の中にいるほうが
レパートリーはたくさんあります。

子どもの頃に危険を予知する能力
安全を見極められる力を育むのは
集団の中で学ぶしかないかもしれません。

豆まきについても、その行事の前からの
日常の指導や、注意事項の徹底
方法、人の配置などしっかりと準備をすることで
楽しめる行事にもなるのではないかなと思います。

少しの危険が予測されることであっても
どうしたら、子どもに経験させられるのかという
考え方を大人たちが捨ててしまっては
子どもも考える力をしなくなると思います。

自分の身は自分で守るという意識を持てるような
育み方をしていきたいと思います。

石鍋てるみオフィシャルサイトでは、LINE公式アカウントを開設しております。

子育てに関する情報や、イベント開催情報をあなたにいち早くお知らせします。

もしも、あなたが・・

  • 育児が辛く感じる。
  • 言うことをきいてくれなくて、育児に自信が持てない。
  • うちの子は、普通じゃないかもと心配になる。
  • うちの子は、ほかの子よりもダメなんじゃないかと焦ってしまう。
  • すぐに、暴力をふるってしまい悩んでいる。
  • 落ち着きがなく、じっとしていられない。
  • 子育てについて、他人の意見や評価が気になる。

こんな心配をされているのなら、一人で抱え込まないで、気楽に下の『友だち追加』をクリックしてください。

友だち追加

Facebook:@ishinabeterumi

-コミナスブログ, 支援者の心構え

Copyright© 石鍋てるみ オフィシャルサイト , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.