シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
新型コロナウイルス感染症の流行で、
各地の保育園が休園が相次いでいると
報道されています。
園児や職員に感染者が一人でも出ると
2週間の休園措置になるので、もうきりがありません。
感染者といわれた子どもでも、実際は無症状だったり、
軽い風邪症状の子もいますから、
報告を受けてびっくりするような状況です。
それでも、園は保健所の指導に従わないといけません。
乳幼児だって、重症化する可能性もありますから、
感染は絶対に防がないといけないし。
保護者の方も仕事を休んでばかりはいられません。
職員も減ってしまった状態では
安定した保育は提供できません。
そして、名古屋市のように、
感染者との接触がなかった園児に限り、
保護者の希望で消毒を済ませた園の部屋で
預かれるようにする『緊急保育』を導入する方針を
検討し始めたところも出てきたようです。
学校では、クラスで感染者が出た場合は、まずクラス閉鎖。
学年単位で、複数のクラスの閉鎖があれば学年閉鎖。
複数の学年が閉鎖になれば学校閉鎖。
このように段階を踏んで休校が決まっていくようです。
どこに、落としどころをつけるのがいいのか、
難しい問題です。
特に、保育園は、感染者と接触がないという状況を
どこで判断するのか?
朝や夕方は、異年齢で集まって保育をしたり、
日常も、クラスごとに活動する時ばかりではありません。
先生も、同じクラスの子だけを見ているわけではありません。
マスクをはずして、おしゃべりしたり、
じゃれあったり、よだれは出るし、おむつも交換するし
濃厚接触の連続です。
余談ですが、
今の園児は先生のマスク姿しか見ていません。
満面の笑顔も向けられないままに、
保育園生活が過ぎています。
赤ちゃんなんて、産まれてすぐこの状況ですから、
本当に、人の表情を認知する機会を奪われて
その影響を心配しています。
それでも、保育士は、できる限りの感染対策をして、
子どもとのコミュニケーションを大事に頑張っている姿に
本当に頭が下がります。
一言で保育園と言っても
園庭を持った大きな保育園ばかりではありません。
雑居ビルの中にある、小さな保育園など、
ビルには多くの人が出入りしているような
ところもあります。
小さな空間で、仕切りだけで
異年齢保育をしているところもあります。
使うエレベーターが一緒だったり、
病院の待合室のような廊下を通って、
保育園に入っていくような場所だってありますよね。
(そこだけ休園しても、意味ないんじゃないか?)
環境や、状況によっても一つの対策が
矛盾する行動につながることが多々あります。
今ぎりぎりの職員数で保育をしている状況で、
保護者が希望したからといって
しっかりお預かりできる状況が維持できるのか?
部分的な開園は実際現場は難しいと思います。
個人的な意見ですが、こうなった今では
全面休園か、インフルエンザ対応のように、
陽性者だけの休園というだけでも
精一杯ではないでしょうか?
感染者の報告をはじめとした諸々の事務作業に追われ、
その都度、対応をする手間のわりに、
感染予防の効果が薄く、
次々に感染者が増えている状況です。
誰が感染者かわからない以上、
保護者はもう感染すること覚悟で
保育園や学校を利用するしかないと思います。
そして残念ですが、
もう、今の段階では、大人が日常生活をしている以上
乳幼児の感染は防ぎきれません。
乳幼児は必ず大人に養育されなければ、
一人では生活できない存在ですから。
本気で、乳幼児を感染から守りたいのであれば、
家族全員が感染していない状況で、
自宅で過ごすしかもう方法はないですよね。
学校も、同じです。
塾や習い事、学童なども一斉に閉鎖して、
家族全員で、自宅待機するしかないでしょう。
それは、今の状態ではできないわけで、
個人でできる限りの自宅待機をして、
健康管理に努めていくことしか
できないのが現状かなと思っています。
スペイン風邪のように、急速に自然消滅に向かう時期が
早く来ないかと祈るばかりです。
悶々と考えてしまいますが、
今日も、私は今からネットスーパーに食材を注文して、
自宅にこもって、週末を自分なりに楽しく過ごします。