シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
先日あるお母さんから、
自分の子が他の子と違うのではないかと
心配だというご相談がありました。
7ヶ月で、身体は大きい方なのに、
ハイハイもまだしないとのことで、
他の子は結構動き回っているので、
遅れているのではないかと
気になるということでした。
遊んでいる様子を見ると、
仰向けになってニコニコしているけれど、
確かに手足を伸ばした姿勢のまま
時々パタパタ動かしているくらいで
あまり動き出そうとしません。
しばらくすると、何度かチャレンジして
やっと左の方へ寝返りました。
下になった左腕は自分では抜けません。
少しの間、首を持ち上げ
周りを見たり、ボールを近づけると
目で追ってはいるものの手は出ません。
そのうち疲れちゃって、
泣きはじめてしまいました。
抱っこすると、脱力感があって
全ての体重が腕にかかってくるような
重みを感じます。
身体を引き上げるような筋緊張が
弱い感じがあります。
人見知りは、まださほど見られません。
泣き始めるとお母さんが抱っこするまで泣いていて、
自分では泣き止めないということです。
あなたなら、どんなふうに判断しますか?
一人で悩まないで、まずはこのように
専門家に相談してみてください。
この子はやはり全体的に
運動機能の育ちが遅いなという印象はあります。
今はタミータイムを意識して取り入れることや
寝返りを右側からもできるように
環境設定する方法を伝えました。
少しでも泣くと、すぐ抱っこして
助けてしまうのがいけないのかと、
自分の育て方が悪いために子どもの発達能力を
伸ばしてあげられていないのではと
育児に自信を失っている言葉も聞かれました。
そのように育児の反省をしてしまう
お母さんの気持ちも、とてもよく分かります。
初めての育児では、そんな問いの連続です。
子どもの助けてという気持ちには、
応えてあげて構わないし、
そうしてあげて欲しいと思います。
無理に心を鬼にして我慢しなくても大丈夫です。
ただ、赤ちゃんがやろうとした時には、
やらせてあげることや、
新しい興味を持てるような環境を
作ってあげることは必要だと思います。
過剰な保護、泣き終わったのに
いつまでも構い続けるなどは
あまり良い対応とは言えないかなと思います。
他の子と比べてしまう時は
成長の早さや、クオリティを競うのではなく、
その子にあわせたサポートを考える時の
目安にするくらいの余裕を持つようにしましょう。
この子の場合は、タミータイムからのやり直しで、
運動機能は変わってくると思います。
細かくみれば、いくつか課題はありますが、
少しずつ伝えていこうと思います。
このように、思い切って相談すれば、
その不安が共有できます。
一緒に考えてくれる人がいるだけでも
少し安心できるものです。
お母さんが、心配ばかりするのは
子どもに良い影響はありません。
少しでも不安を軽減して
子どもの成長を見守る楽しさ
感じてほしいです。