シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
アクアワールド茨城県大洗水族館で、
今年6月17日に「シロワニ」の赤ちゃんが
誕生したのはご存じでしたか?
私、今朝のニュースで、知りました。
「シロワニ」は絶滅危惧種に指定されているサメの一種で、
生きて生まれた事例は世界で5例目だそうです。
国内では初めて出産が確認されたということで
すごいことですよね。
出産のシーンを見た、子どもと
『あれ?サメって哺乳類だっけ?』
『イルカは哺乳類だよね』
『サメも赤ちゃんの形で生まれてるから、哺乳類か?』
知識のない親子が、混乱してしまいました。
私が、『イルカは母乳だから、哺乳類だろ』
『肺があるから、イルカは哺乳類なはず』
そんな、知ったかぶりをしてわずかな知識を振りまいている間にも、
さすが、中学生は素早い。(^▽^)/
さっそく、スマホでググって
『サメは、魚類、イルカは哺乳類だね、違う点は・・・』
流暢に説明してくれました。
なるほど、赤ちゃんの形でしっかり産んだりするから、
うっかり間違えるところだったよ~。
サメは産んだ後に哺乳類のように
子育てをすることはないようです。
【じゃあ、イルカは?】
私たち人間と同じ、哺乳類。
水の中を早く泳いで生活できるように
形を変えたイルカは子育てしているのかな?
脳は、その生物の発達や、行動などに大きく影響する臓器ですが、
イルカの脳は1500g、人間の脳が1400gで
体と脳の比率も人間の次に高いといわれています。
新皮質という人間が社会生活を営むために必要な
思考や道徳といった部分の脳が、
人間よりも発達しているイルカもいるのだそうです。
だから、人間に近い頭脳を持っているといわれているんですね。
興味津々で、調べたところ、
さすが、高い知能を持った同じ哺乳類だと
納得してしまいました。
そして、育児にも共通点が多いこと、
人間が忘れてしまっている大事な事が分かりました。
どんなところかというと・・・
イルカは約10ヶ月の妊娠期間を経て出産し、
赤ちゃんイルカはすぐにお母さんと一緒に泳ぎ、
1年~1年半の間は母乳で育ちます。
(人間と同じですよね)
赤ちゃんが小さなうちは、お母さんイルカのいる
メスの集団に混ざって行動します。
この中で、子育てを助けてもらったり、
赤ちゃんを産んだことがないメスのイルカは
子育ての練習をするそうです。
(人間も昔はそうだったはず。
今は、施設に預けるか、孤独な子育て?)
4~6歳になると大人とみなされます。
(脳科学的にも、人間としての機能も、
この時期までにはほとんど形成されるといわれてます。
偶然ではなさそう)
大きくなったイルカのオスはメスの集団を離れて、
オス同士で行動するようになります。
(自立していくんですね)
野生のイルカの子育ては、本来のあるべき
人間の子育てのモデルではないかと思いました。
初めて育児をするお母さんを、みんなで助け合って支え、
子どもが安心できる環境を整えていく。
そして、子どもが6年間くらいの間に、
土台をしっかり作っていく。
【この6年間は本当に大事!】
そのあとは、子どもを一人の人間として扱い、
自分で行動できるように、見守りながら、
離していくような子育てでしょうか。
現代は、子どもが産まれたあとの6年間が、
親子の孤立、親子の分離、地域社会との孤立、
子育てスキルの伝承困難などが起きていて
生きるための土台が不安定な子どもが増えている気がしています。
イルカの赤ちゃんのように、産まれて6年間、
多くの仲間に歓迎され、育まれて安心して育つことが
本当に大事なんだと思います。
私は、小さいころ【わんぱくフリッパー】が大好きで、
よく見ていたようです。(古いか・・・)
内容のほとんどは忘れてしまっていますが、
イルカと少年が仲良く泳ぐ姿だけは、記憶に残っています。
時々、とってもイルカに会いたくなるんです。
やっぱり、この夏イルカに会いに行こうかな。
もちろん、『シロワニ』の赤ちゃんも、
見に行きたいと思います。