シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
だいぶ、朝晩が涼しくなってきましたね。
すっかり秋の気配です。
ところで、あなたは、
子どもを叱ったり、褒めたりするとき
なにか意識していることはありますか?
その事柄の良し悪しは、
何を根拠にして判断しているでしょうか?
大人は、今まで自分が経験してきたことや、
教えられてきた事をもとにして、
子どもを褒めたり、叱ったりしてしがちです。
私は、今までゲームに興味を持ったことがないので、
子どもが夢中になっているゲームの面白さどころか、
どんなものなのかもわかっていません。
それなのに、ゲーム依存症になって苦しむ子どもがいるという
情報はよく聞くので、その怖さは知っています。
結果、子どもに、
『ゲームなんて、時間を無駄にしている。
身体にも害があるからやらないほうがいい。』と
注意したくなってしまいます。
このように、ゲームを全く知らないのに、
ゲームに否定派になってしまいます。
こんな風に、一方的に子どもを注意をしてしまうことは
ないでしょうか?
私は、何度もこれを繰り返していた時期がありました。
何度言っても、子どもは全くいうことを聞いてくれず、
毎日同じことを注意し、イライラすることが
多かったのです。
あるとき、考えました。
本当に、ゲームはよくないものなのか?と
自分の思いと逆の立場から、考えてみたのです。
そうすると
今まで子どもに注意していたのは、
ただの私の思い込みだと
意識する事ができました。
何もゲームのことを知らない私が、
子どもに注意したとしても、
納得は得られないでしょうし、
『何にも知らないくせに!』と
反抗心につながって当然だろうと気がつきました。
子どもに伝える前に、その対象についてよく知ることが
必要だと思ったのです。
子どもが夢中になっているゲームについて調べたり、
一緒にやってみてもいいかもしれません。
ゲームの内容や、楽しさ、
子どもがどこに面白いと感じて、夢中になっているのかが
わかるかもしれません。
わからなくても、どんなものかは経験できます。
その一方、ゲーム依存症とは実際どういうものであるのかも
学んでみます。
また、子どもが、どのくらいの時間をゲームに使っていて、
何か支障が起きているのか、
子ども自身はどのように考えているのかなど、
現状をよく知ったうえで、
子どもに向かわなくてはいけないと思います。
両方の立場、現状をよく知るという
この過程を経て、どう対応するのか
判断し決めていけばいいです。
それが、その事柄についての方針となって、
初めて子どもに教えることができるのだと思います。
親がわからない世界について、
初めから否定したり、認めようとしなかったり
無関心に放任してしまうことは、
避けたいものです。
褒める内容、叱る内容は、その場の思い込みでなく、
方針に基づいて行う事で、一貫性ができます。
子どもに関心を持つことは
干渉することではありません。
ただ、『よく知ろう、理解しよう』とすることです。
方針がしっかり決まってくると、
同じ状況で、ある時は許され、ある時は怒られる
なんていうことも起こりにくくなります。
パートナーとの共有によって、その家庭でのルールもでき、
子どもも、混乱せずに済みます。
日頃、あなたは思い込みで、
物事を判断していることはないでしょうか?
ちょっと、考えてみてくださいね。