シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
公園で遊んでいる子どもたち。
大人よりも、暑さなんか気にしていない様子で
走り回っています。
水分補給にもどったあるある男の子。
お母さんのバックから、
飲み物が入った入れ物を取り出します。
それが、スパウトのついたマグマグ。
チュッチュと
美味しそうに吸い込んでいます。
なんだか、さっきまで走り回って
お兄さんぽく見えた子が
一気に赤ちゃんに戻ってしまったみたい。
可愛いんだけど、なんだか滑稽に見えました。
お母さんにとっては
普通なのかもしれないし、
子どもも、これじゃないと嫌っていう
難しい時期なのかもしれませんよね。
スパウト、ストローを使って
段階を追ってコップ飲みへ
移行していくという商品ではありますが
高機能発達、正しい嚥下、咀嚼機能の獲得のためには
あまりおすすめの商品ではありません。
自分でこばさないで飲めるといった見方からすると
便利グッズかもしれませんが、
それを経験することが
子どもにとっては大事なこと。
乳児期からのストローやスパウト飲みは、
口の周りの筋肉を使って飲み込むため、
異常嚥下癖を誘発しやすくなります。
上を向いて、飲み込むというのは
実際は不自然な動作。
また、おっぱい飲みのような
乳児嚥下の残存が起こり、
正常な飲み込みができなくなってしまいます。
こういったことが、
偏食や丸呑みといった
課題を引き起こす原因になります。
しっかり、口の中で物を噛むことができないと
消化吸収にも悪影響を及ぼしますから、
消化器の炎症等を招いて
アレルギーなどの原因につながるのです。
子どもにこだわりがあると思っていても、
実際は、親が与えなければ
使わずに済むようになってくるものです。
もしも、お座りできるようになった子で
コップ飲みをしていない場合は
ぜひ、コップ飲みに切り替えてみましょう。
飲む時に、こぼしてしまうことが
心配ならば、
お風呂や、お水遊びの時に、
小さな透明のコップでお水を飲むことから
練習してみてください。
お母さんも、一緒にかんぱーいってしながら
見本を見せてあげるといいと思います。
真似をしようと頑張る姿が見られてくると思います。
何度か、繰り返すうちに、自分で試行錯誤して
上手にこぼさずに飲めるようになってきます。
できた時には、
「上手にこぼさないで飲めたねっ」
「もう、おにいさんだね」って
いっぱい褒めてあげてくださいね、
こうやって、「自分で、できた!」を
たくさん経験できるように
待ってあげてほしいと思います。