コミナスブログ 子どもの発育と発達

生後2ヶ月で間違った発達を歩みはじめている

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

保育園の中に、産後57日目の産明け保育を
行っているところがあります。

私が勤務していたところでも、
行っていました。

1日のほとんどをまだ寝ている時期です。

けれども、この頃もうすでに
発達面で課題が見られる赤ちゃんがいます。

視線が合わない、追視しない、
自分の手、足を持って遊ばない
抱っこされるのを嫌がる。

初めてのお子さんだったりすると
自分の子どもしか接していないですから
気がつかなくても当然という部分もあります。

このような、赤ちゃんに現れる問題の多くは、
先天的な事が原因だと言われています。

ちゃんと、授乳をして、寝かせ、
排泄したら、清潔にも心がけている。

それでも、何か異常が起こるのは
その子の特性、体質だと思うしか
理由が見つかりませんから、
そう思ってしまっても当然です。

でも、私の経験から、
先天性というだけでは諦めきれない
何か、引っかかるものを感じていました。

それまでの生活で
本来の発達の順番を獲得できないまま
進んできてしまっているという感覚です。

この2ヶ月間の赤ちゃんの過ごした環境が
赤ちゃんの脳の神経発達にとって
好ましくない状況であったことも
一因ではないかとも思うのです。

実際に、ご家庭での過ごし方を
ずっと観察しているわけではありませんから
あくまでも、私が感じとった想像でしかないので
一概には言えませんが・・・。

けれども、赤ちゃんの発達面で課題がある場合
お母さんの赤ちゃんの扱い方や
環境があまり良い状況ではないと
気づく部分があります。

よく見られることをいくつか挙げてみます。

1 赤ちゃんを抱っこ紐で縦抱きにしてくる。

このとき、抱っこ紐の中の赤ちゃんは
手足が伸ばされた形、
顔が上を向いている、
背中が伸びて後ろに寄りかかるような姿勢に
なっていたりします。

2 スマホを見ながら、音楽を聴きながら
歩いている。

もしかしたら、一日中、YouTubeやテレビ
音楽が流れている環境にいるかもしれない。


3 赤ちゃんに、話しかけない。

保育士との引き渡しのときに、
赤ちゃんに一言も声をかけずに
時には、目も合わせることなく
淡々と抱っこ紐に入れてしまうので
もしかしたら、おうちでも
赤ちゃんとお話ししていないかもしれない。

こんなふうに、お母さんの接し方で、
赤ちゃんの発達を阻害してしまっているのではと
感じるときがあります。

赤ちゃんの脳は、日々ものすごい速さで
どんどん神経を伸ばしジョイントさせています。

生後2ヶ月から1歳にかけては
人生で一番脳神経が作り上げられていきます。

視覚野だけでも1秒間に10万個の
ニューロンが作られているといわれます。

そして、その後、不要なものは減っていきます。

ですから、瞬間瞬間が赤ちゃんの成長にとって
いかに大事なのかがよくわかると思います。

そういわれても、どうしたらいいの?と
心配になりますよね。

でも、実は、何もしなくていいんです。

赤ちゃんに任せればいい。💕

余計なことはしないのが一番。

でも、赤ちゃんが望むことには
気づいて応えていく
ことは必要です。

これが、なかなか難しい。😏

だから、よく観るしかないんです。

赤ちゃんが、自分の頭を持ち上げられなければ
縦抱きで頭を支えるには無理があります。

のけぞってしまった頭の位置を
自分の力で戻せない時期です。

だから、縦抱きはまだしてはいけない時期ですし、
縦に抱く事があっても、
短時間として、頭はしっかり支え、
手足をすくめた、丸まっているような姿勢を
保てるようにしなくてはいけません。

これは、脊柱から伝わる刺激が脳へ伝わる通り道を
スムーズにするためにこの時期は特に重要です。

脳への刺激は、必ず首を通っていきます。

ホースに見立てるとわかりやすいですが
首を後ろに反らせた状態は
ホースを抑え込んでいるのと一緒。
通りが悪くなったり、ムラになったりします。

刺激が正しく脳に伝わらないですから、
脳が正しく情報を処理する事ができにくくなります。

赤ちゃんが、自分でできないことを
親の都合、便利さ、早くできるのがいいといった考えで
やろうとしてはいけないのです。

生後2ヶ月は、まだ重力に慣れる、
自分の身体の軸を覚える時期で
少しずつ自分の手足の存在にも
気づく時期です。

足を舐めたりするのも
発達上重要な意味があるのです。

赤ちゃんのやりたいように
安全にやれるようにサポートすればいいのです。


そして脳に与える刺激にも注意が必要です。

赤ちゃんが、心地よく感じる刺激を
繊細に伝えてあげることが
脳の回路を巡らせるのには重要です。

赤ちゃんがどんな時に安心し、
気持ちよさそうなのか
よく観察しましょう。

赤ちゃんは、気持ちいい時は
それを身体で表現します。
手足をパタパタ動かしたり、
笑顔になったり、
興味関心を持って答えようとします。

無反応、平気で大人しくしている
苦痛な顔をする、不機嫌そうに泣く。
こんな時は、良い環境ではありません。

赤ちゃんが寝て遊んでいる近くで
テレビをつけていたり、
音楽をかけっぱなしにしていたり
夜になっても、明かりが眩しいままだったり
そういった環境は、
脳の決まった回路しか使わなくなるので
そこだけが強化されてしまいます。

他の部分が育っていないことになりますから
ある時期になって、発語がない、
感覚過敏、偏食、不器用などといった
症状となって現れてくることにつながります。

こうなると、先天的な問題だけではなくて
後天的な問題が多いと思うのです。

子どもの発達を邪魔しないために
すぐできることは
赤ちゃんに、デジタル機器を使わないこと。

それは、いくら便利でもです。

厳しいようですが、
子どもの療育中だという場合、
これをお家で使ってしまっている間は
改善できないと思ってもいいと思います。

本当に子どもにとって大事なことを
しっかり考えて取り組まないと
子どもが一番の被害者になってしまいます。

親が選び取るしかありません。






















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