シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもが、
どうしたら、いい子に育つのか。
どうすれば子どもの才能を伸ばせるのか。
どうしたら打ち込めることを見つけられるのか。
育児に懸命な親は
そんなふうに悩むことって
あると思います。
子どもに多くの経験をさせてあげれば
何か子どもが才能を見つけられるかもしれないと
知人の子が、ピアノを習い始めたと聞けば
うちの子もやらせてみようと思ったり、
野球チームがあれば
入団させようと思ったりして、
子どもの可能性を引き出すために
頑張っている親もいます。
子どもがいくつもの習い事をしているのは、
珍しいことではないですよね。
子どもが、本当に好きで取り組める
習い事に出会えれば、ラッキーです。
でも、どうしたらサボれるか
できれば行きたくないと
毎回仄めかされるような
習い事であれば、
それを続けさせるのは
考えた方がいいと思っています。
子どものためにと頑張ることが、
子どもを苦しめているかもしれません。
私は、子どもの早期教育については
どちらかというと
賛成派ではありません。
少なくとも7歳くらいまでは、
余計なことをせずに
子どもが自分の感覚だけを大事に
生活する時間をとったほうが
いいと考えています。
ただ、こういった考えというのは
人それぞれですから、
親がその子に信念を持って
取り組むことに対して
他人がどうこう言えるものではありません。
子どもによっても、
辛い経験が将来生かすことになるかもしれないし
潰されてしまう子もいるように
個人によって、何が功をそうするかは
わからないものです。
草花を立派に咲かせたいと思っても、
色や形、花の数など
思ったようにならないのと一緒で
同じ環境でも、その育ちようは
コントロールできるものではありません。
私が子育てをしてきて感じるのは、
子どもは勝手に育つ力を持っているし
どうにかなるものだということ。
子どもを心配するよりも、
親自身が自分を成長させることが
重要だと考えています。
親自身に才能、スキル、
経済的・精神的にも
自立して生きていなければ、
子どもにそれらを求めることは難しいと思います。
親が子どもの才能に気がつくセンスがなければ
子どもは才能に気がつくチャンスはありません。
たまたま、先生や知人が気づいてくれたことを
きっかけに才能を開花させたという
有名人もいますが
それでも、親に教育を受けさせる力がなければ
道は広がりにくいです。
でも、子どもはどんな環境でも
邪魔をしなければ、
その子どもなりによりよく生きていこうと
育っていくものです。
親の思い描く姿ではないかもしれません。
それは、仕方のないことです。
親にできるのは、
子どもにこんな大人になりたいと
思わせるような生き方を
選択して生きていくことしか
できないと思います。
失敗や挫折をしても
乗り越えようと頑張る姿、
楽しそうに毎日幸せを感じながら
生きている姿が
子どもの人生の道標になれば
育児はうまくいったと言えるのかなと
思います。
子どもをどうにかしようとする前に
まず、親自身が人生を楽しむことが大事。
これに集中すれば、子どもは勝手に育ちます。