シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
私の地域では、今年初めての
燃えないゴミの日でした。
年末、祖母のお部屋から、
断捨離された食器類や
何故か、物置の奥に大事にしまわれていた
古くなったポットなど、
やっと、家の中から出すことができました。
主人も、影響されたのか、
自分から片づけはじめて
ごみの出し方をきいてくるようになりました。
『今日は、コップとか捨てていいの？』
『割れてなくても、ごみにしていいの？』
『なんか、袋に入れた方がいいのかな？』
（今更、その質問？）
なんて心で思ってしまうけど、グッと抑えて、
『そうだよ、使わないなら捨てようね』
『だいぶ、きれいになったじゃん』
と、一応ほめたつもりです。
ごみ出しを今までやらなくて済んでいた人も
いるんですよね。
実は、次男が２日に帰宅する時に
部屋から自宅に返したい収納ケースがあるとかで
主人が車で送っていったのですが、
とにかく、部屋の様子がひどかったとか。
返ってくるなり、
『ママ、近いうちに行ける？
あれは掃除してやらないとだめだ』と一言。
実は、帰宅前にそういった状況は
察しがついていたから
本人に掃除できるか聞いたんです。
『自分でやるから大丈夫』というので、
任せることにしました。
もう、成人した大人ですから、
自分でやるのが当然ですからね。
行けばきっと私は、汚れ具合に我慢できずに
掃除し始めてしまうので
我慢して行かなかったわけです。
案の定の主人の言葉に
やはり、ママ=掃除してくれるはず
になってると確信しました。
（なんで、やらなくちゃと思ったあなたが
やってこないで私に行かせるつもりなの！
子どもにやらせればいいだけでしょ！）と
あきれてしまいました。
でもこれも、今までの私が蒔いた種です。
主人と子どもがこうなってしまったのは、
私の責任も大いにあると思います。
つまり、主人や子どもがやるべき
整理整頓、掃除を全て私が
当たり前に引き受けてしまって
その力を育んであげることが
できなかったということです。
自分が管理する場所でありながら、
自分で管理できないのはやはり問題です。
汚れている、散らかっているという感覚や
それをどうやって解決するのか
実際に自分で経験しないとできるようになりません。
ごみ出し、食器洗い、洗濯など、
つい、教えるのが面倒で私のペースで
全てやってしまっていました。
やりっぱなしでいても、
いつの間にか、片付いた状態になっていたのが
1人で生活しだすと、そうならない。
自分がやるまで、状況は変わらないという
当たり前の状態が、目の前に起きてきて、
それでも、めんどくさくて何もやらずにいて
気がつくと、物が散らかり、
どこから手を付けていいのかわからなくなって
何もできずに見てみぬふりをしてしまう。
そして、ごみの山。
子どもに、せめてごみの片付けかたは
絶対に教えておいたほうがいいです。
いるものか、いらないものかを決める力、
いらない物の処分の仕方は、
必ず身につけておかなくてはいけません。
それが、生活の自立に欠かせないからです。
それだけでなく、家事はひととおり
身につけておく必要はあります。
お母さんは、家事をすることで、
家族の中での居場所を得ているという
感覚にある場合があります。
『私がいないと、みんな困るでしょ』
といった、重要感を感じることで
家族の中の自分の立場を優位に保とうとします。
そんな欲求が強いほど、家事を分担できずに
抱え込んでしまいます。
自分の思いどおりにやりたいという
独占欲も強かったと思います。
何でもこなせる自分は認めるけど
できない自分を許せないといった
自己受容感が低いこと。
私の潜在意識の中に
こんな欲求の偏りがあったことが
今の困った現実をつくってきたと思います。
本来は、家族が生活する場所ですから
そこで暮らす人全員が家事をやるのは
当然だと思います。
自分がやってしまえば早くて
相手とのいざこざもよけることが
できるかもしれません。
でも、上手に人を頼ることや、
自分の思い通りにならなくても許すこと、
待つことなどといった力も持つことで
お互いの立場もフラットになって、
それぞれが、成長できるのだと思います。
主人、子どもと一緒にもう一度、
家事を見直して、学びながら教えていこうと思います。
まだ、子育てを始めたばかりのあなたは、
家族全員が、家事を一通りできるようになることを
目標にしてほしいと思います。
特に子どもは10歳までには
身につけられるのが理想です。
私のような失敗をしないために
ぜひ、取り組んでみてくださいね。
