コミナスブログ 支援者の心構え

親の矛盾が子どもを苦しませる

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

今日、公衆トイレでこんな光景を観ました。

3歳くらいの男の子に、お母さんが
『ちょっと、ここで待ってて』指示しました。
お母さんは手洗いや髪を直したりして
出口の方に向かって歩きはじめました。
その子はちゃんと待っています。
気づいたお母さんは
『早くこっちに来なさい!何やってんの!』
今度は叱られてしまいました。

何だか、子どもの気持ちになると
切なくなってしまいました。

あなたは、子どもにこんな風な言葉や態度を
してしまったことはありませんか?

『今日はお菓子を一つ好きなの買ってあげるよ』
子どもが『これ買って!』と決めたのに
『そのお菓子はダメ!』と言ってしまった。

『自分で考えて行動しなさい』と教えているけど
子どもが考えて行動したことに対して
『勝手に決めるんじゃありません!』と注意した。

子どもにとっては、
(言われたとおりにやったのに、なんで?)って
感じですよね。

このように、
二つの矛盾したメッセージを出すことで、
考えを混乱させる可能性のある
コミュニケーションを
ダブルバインド【二重拘束】といいます。



この場合、子どもがどちらに従ったとしても
お母さんの気持ちを満足させられない状態をつくります。

お母さんとお父さんが真逆のことを
子どもに伝える場合も同じです。

注意してみると、親子関係や教育の場で、
意外とこのダブルバインド状態を知らず知らずに
起こしていることがあります。

このようなコミュニケーションが続くと
どちらの期待にも応えられない自分を
ダメだと感じ自己肯定感を低くさせてしまう
きっかけになると言われています。

子どもはどうすれば、いいのかわからないので
いつも、大人の顔色を見ながら
その時々の指示を待って動こうとします。

あるいは、全く指示を聞こうとしなくなります。

日頃から子どもに矛盾したメッセージを
伝えていないか気をつける必要があります。

言葉だけでなくて、態度にも注意が必要です。

本当はありがとうと思っていないのに、
口先だけ『ありがとう』と言っても
子どもはその時のあなたの目線や
顔つきから本音の部分を察知します。

過敏な子どもは特に強くそれを感じます。

(どうせ、自分なんか・・・)
という思い込みを繰り返す経験を重ねる中で
親との信頼関係は崩されていくのです。

それでも、このダブルバインドは、
使い方によってはとてもメリットも
良いコミュニケ―ションにもなると思っています。

例えば、子どもが歯磨きを渋りがちだとします。

寝る前の歯みがきはやってもらわないと
虫歯も気になり困りますよね。

そんな時、このダブルバインドが効果を発揮します。

『こっちの赤い歯ブラシと、黄色い歯ブラシ
今日はどっちにする?』

この場合、歯磨きをすることは大前提として、
子ども自身に歯ブラシを選んでもらうことで
どちらを選んでも歯磨きすることになってしまう感じです。

どちらを子どもが選んでも、目標は達成できます。


この場合、子どもには自分で選んだという
満足感もありますし、結果歯磨きができたという
目標達成経験につながって
自信をつけるきっかけを作ることもできます。

望ましい行動がとれた時には
その行動がよかったことであること、
おかげで、歯がきれいになって
虫歯になる心配が減って安心したなど、
感謝を伝えるともっと関係が築いていけます。

いずれにしても、テクニックではなくて
子どもの気持ちを尊重して受け止めること
その場の気分で矛盾している意見を
簡単に口にしないことが大事だと思います。

子どもへの言葉かけに、
うっかり矛盾を感じさせたら
その事をその時に訂正、確認して
子どもが混乱したままにならないように
整理して対応していきましょう。

『そのお菓子はダメ!』
と言ってしまうのでではなくて、
『そのお菓子がいいのね。でも~(ダメな理由)
だからこっちの方にしてみない?』と
一度子どもの気持ちを受け止めて
話し合う姿勢をつくる。そこで、あなたの思った方になれば
ラッキーですが、そうならなくても
あなたの責任ですから、その時は
子どもの意見を優先しましょう。

子どもなりに考え、決める過程が大事です。
そして、次はどのように声をかけるべきか
あなたも、学ぶことになります。

大事なのは、子どもとの信頼関係をつくることです。
親自身が自分軸を持つことが大事です。

あなたの心がぶれてしまうと
言動に矛盾が起きてきます。

育児には親自身が信念を持って
関わることが大事です。


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