シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
学校もお休みが長引いて
毎日の時間の使い方が
課題になっています。
自宅にいても、
映画を見たり、youtubeをみたり
友達と顔を会わせるのも
オンラインで簡単に会うことができ
楽しくおしゃべりもできます。
しかも、無料で。
今の子にはこれが当たり前な世界。
本当に時代が変わっています。
もはや、日常生活で
手に入らないものを
探すことの方が大変なくらい
物質には困らない世の中です。
しっかり稼げば、
欲しいものが買えるようになるといっても
特に、欲しいものなんてない
という若者が多いです。
しっかり勉強して
いい学校に行き
いい会社に入って、
ずっと、安定した収入を得られるように
がんばろうというのも
全く説得力がないものになりました。
親は、子どもに
今何を伝えていくべきなのでしょうか？
難しい時代です。
そんな中でも私には一つ
これは、伝えていきたいと
思っていることがあります。
私は日頃、
赤ちゃんと接している時間が多いので
人間の持っている力に
驚かされることが度々あります。
誰も、教えていないのに、
赤ちゃんは目が合うと
にっこりとほほ笑んでくれます。
歩けるようになると、
泣いているお友達のところに
心配そうに近づいて
顔をのぞきこむ姿もみられます。
こんな姿を見るとき
本当に大切なことを
赤ちゃんたちが知らせてくれていると
感じます。
人は、人の役に立ちたいという
気持ちがうまれたときから
備わっているとしか思えないのです。
人には優しく、親切にしなさい
こうしなさい
なんて、教え込まなくても
人はそのままで、
こんな素敵な力を
みんな持って
うまれてくると感じます。
それが、残念ながら、
いつの間にか、数年で
この力が目立たないものになって
しまいます。
人と同じことができないといけない
他人より目立ってはいけない
知らない人には声かけてはいけない
勉強が嫌いになってはいけない
習い事を頑張らないといけないなど
周りの大人や社会の都合に
合わせていこうと頑張っているうちに
人の役に立つと嬉しいという気持ちより、
親や社会でいい子と思われたほうがえらい
出来ないことはダメな事という
考えに偏ってしまいます。
そして、本当の自分が持っていた
気持ちがわからなくなってしまうし
やりたいこともみつからない子に変わってしまい、
大人の指示がないと
動けない子になってしまいます。
あんなに、やさしくて
元気だった子が
笑顔の少ないまじめな子になってしまう。
（けして、わるいわけではないのですが・・・）
そうやって、頑張っていた子が
大人の期待にこたえられなくなったときに
辛い思いを抱え、不登校やうつ病
反社会的行為などに
逃げてしまったケースもあります。
人の役に立てることで、うれしいと感じ
また、がんばろうと自分を高めていけるような
環境をつくれたら、しあわせだなと
思います。
子どもが、笑顔を向けてくれることだけでも
大人の心に灯をともしてくれて
すでに親の役に立っているわけです。
そんなときに
今日も元気な笑顔をありがとうと
言えたら、
きっと、良い関係が続くと思います。
人は、そのままで、
誰かの役に立っている
大事な存在だと伝えていきたいです。
あなたは、どんなことを
子どもに伝えていきたいですか？
