シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもの教育に関わる人にたくさんあってきましたが、
とても、指導者として素敵だなと感じる人もいれば、
首をかしげてしまう人もいます。
指導の内容は、ちゃんと勉強されているので、
決して間違っている方法を行っているわけではありません。
本当に、子どものために懸命に指導されている人が多いです。
けれども、何だか違和感を感じてしまう場面が
ちらほら見えてしまうのです。
例えば、自分が指示したとおりに動ける子をいい子と考えて、
できない子を困った子とみているような言動であったり、
自分の理想と違う行動をとる子どもの言動を認めずに
修正しようとしたり、やたらと、褒めまくったり、
他の子と比較して成長を煽ろうとしたり
肝心なところで本気で叱れなかったり、
親に迎合して、子どもの課題を伝えなかったり・・・。
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現場を内側から見ると、残念ながらまだまだ
そんな場面を見かけてしまうのです。
私も、組織の中にあって、個人では、疑問を感じても
勝手に行動できない部分があることは理解できますし、
どんな業界でも、それは少なからずあるのはわかっています。
けれども、乳幼児教育の現場はそれでいいのでしょうか?
けがも少なく、自己なく安全に過ごせるという信頼は大事です。
でも、子どもの管理に気を使うので
『いまは〇〇をやりましょう』『次は外で遊びます』
『ちゃんと座ってないのは、だーれ?』『勝手に○○しないで!』
『危ないから、これはしちゃいけません!』
指示出しばかりの、子どもをコントロールする保育が目立ちます。
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親からのクレームのないように、サービスを充実させ、
親に安心してもらうことも大事です。
英語、体操など習い事もできるのもうれしいかもしれません。
本当に、これが子どもが望む生活でしょうか?
今、保育士不足という状況もあって、
乳幼児期の保育に多くの働き手を募集しています。
無資格での保育補助者、子育て経験者、学生など、
保育士の資格がなくても、子どもが好きな人であれば、
働くことができます。
本当に、良い関わりをしてくれる人はいて、
日常の子どもの預かりの場としては、
人手が増えることは、ありがたいですし助かります。
けれども、中には心無い言葉を平気で使う人や
ただ、子どものそばにいるだけという人もいます。
やはり、育児を経験したから、子どもが好きだからだけでは、
乳幼児教育の場に適した人であるかは、わかりません。
私は乳幼児教育を行う施設は、
ただ子どもを預かる場所ではないと考えています。
何故なら、この時期は子どもにとって、
一生で一度のあらゆる機能の臨界期がある重要な期間であること、
自己肯定感、自己効力感という、
生きていく上で絶対に必要な感覚を身につける
人としての基盤を作る重要な期間であって、
それを育む場所でないといけないと考えているからです。
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単に、安全に過ごせればいい、
何となく遊んで過ごせればいい場所ではないと思っています。
乳幼児教育をする場所で働く職員全員が、
育児のプロ集団にならないといけないと思っています。
各乳幼児施設で、子どもに関わる職員に対しては、
もっと責任をもって厳しく審査をするべきでしょう。
乳幼児教育者の資格も人格、教養のレベルは
もっと向上が必要でしょう。
子どもの心と身体の専門家もつながって、
子どもの生活の場所で、サポートを受けられるような
体制も必要だと思います。
今のままの、乳幼児教育では、
子どもの自己肯定感の低さ、自殺率の増加は改善できないと思います。
各施設が現場職員へキャリア教育を真剣に行うべきだと思います。
実際に、素晴らしい乳幼児教育を実践しているところも
たくさんありますから、
施設長自らはアンテナを張って真剣に学び経営してほしいです。
乳幼児施設で働く、どんな立場の大人であっても
一人の言動が子どもの一生に傷をつける事にもなるというくらい
その責任を意識するべきだと思います。
今、大人自信が自己肯定感が低いという問題もあります。
そういう人は、誰かに認めてほしい、不足感を補いたいという
潜在意識があるので、
子どもという自分より弱い立場の人を相手にしたとき、
人に褒められたい、気にいられたい、
自分の言うことをきかないことが許せない、
子どもをコントロールしたくなる行動が出てしまいます。
こういう人は、本当の意味で子どもを育てる専門家には
なれないと思います。介護も同様でしょう。
子どもを育てるという仕事は、本当に重要な仕事をしていると
働く人はもっと自信を持ってほしいですし、
職業の地位向上を求めてほしいと思います。
子どもの自己肯定感を高めるためには、
関わる大人が自分を高め成長することを自覚しないと
いけないと思います。
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大人が、自分も傷を受けている人間だと自覚することができれば、
子どもに対してもっと、謙虚に接することができると思います。
何かを指導しよう、教えてやろうという傲慢さがある限り、
子どもへの不満は高まって、
子どもをコントロールする育児になってしまいます。
私たち大人は、子どものありのままの姿に素直に触れて、
まず自分を癒すことが先決なのかもしれません。