シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日、群馬の実家から、デラウエアが送られてきました。
新型コロナウイルス流行の為、帰省ができないので、
昨年と同様に、今年も自宅でいただくことにします。
今年はとっても甘味が強く感じます。
村のブドウ畑を思い出します。
いつまでたっても、母親にとって娘なんだなと感じ、
感謝できる瞬間です。
いつもなら、この時期は保育園で夏祭りを行っていました。
今年は残念ながら、新型コロナウイルスの流行があって、
中止というところも多いようです。
色々な準備をするときに、ヨーヨーの色だとか、
景品など、男女を区別して用意することが多かったのですが、
最近は変わってきました。
今、幼児教育の現場では、様々な場面で、
子どもたちへの性に対する配慮がされるようになったからです。
男女にはっきり区別する保育環境、保育者の声掛けなど、
注意するよう、指導されています。
ジェンダー(社会的、文化的につくられた性別)の意識は、
日々の生活の中で刷り込まれていくものです。
この固定観念を子どもに刷り込むことで、
性別による枠組みを植え付けてしまい
そのことで子どもが違和感や疑問を感じた時に、
植え付けられた観念とのギャップに苦しむこと、
別の観念を受容できずに苦しんでしまうことがあります。
多様性を受け入れることができる社会つくりには、
乳幼児期に、多くの固定観念を植え付けないことに
配慮が必要だと思います。
親が日常で意識せずに過ごしてしまうことで、
固定観念の刷り込みは行われます。
例えば、色選び。
男の子は、青。 女の子は赤。
ピンクが好きな男の子って、変でしょ。
そんな風に、男の子らしい色、女の子らしい色を
決めつけて、子どもが好きで選んだ色を
否定してしまう場面もあります。
言葉かけでも、男の子には、『カッコイイね』
女の子には『かわいいね』という誉め言葉を使ってしまうことも、
性差で区別する例ですね。
私たち大人は、この刷り込みがすでにされていますから、
意識しないと、つい子どもにそれを伝えてしまいます。
そこで、親が育児で配慮できることは、
子どもの選択を認めるということでしょう。
男の子が、ピンクの上履きを履きたいと選んだ時に、
『きれいな色だね』と言って、買ってあげられますか?
今はまだ、抵抗を感じてしまう人が多いかもしれませんね。
ちょっと、強く性差を植え付けられている人ほど、
受け入れづらいのです。
こんな場合でも、余計な考えはめぐらさないで、
子どもの選択をジャッジしないで認めましょう。
親に認められてれば、あとのことは、
子どもが社会での経験から自分で納得しながら修正し
すすんでいきます。
子どもが、自分の選択を親が認めてくれているということは、
何よりも強い安心感になって、自己肯定感になります。
一方、親は、自分の固定観念をここで捨てることが求められます。
固定観念を捨てていくことで、
親も子どもを心から受け入れることができるようになります。
この積み重ねが、親子の絆つくりの過程であって、
育児が親も成長させるといわれる部分だと思います。
これからの社会をつくる子どもたちは、
もっと広い視野を持つことが望まれています。
自分の好きなものを安心して表現できて、
人の好きなものも、受け入れることができる人を育てていけると、
暮らしやすい社会に変わっていけると思っています。
日常の性差による区別に、注意してみてみましょう。