シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
夏の3大感染症の3つ目は、『手足口病』。
やはり7月に感染のピークを迎えますが、
2020年は新型コロナ対策のおかげ(?)なのか、
かからなかった子どもが多かったので、
今年は免疫がないため、流行するかもしれません。
九州の方では、その兆しが見えてきました。
感染者は5歳未満が80%以上を占めていますが、
大人が感染する可能性もあります。
原因
エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなど
手足口病を引き起こすウイルスの種類は多数ですので
繰り返しかかる可能性があります。
潜伏期
2日から6日くらいです。
症状
手のひら、足の裏、口の中などに小さな水ぶくれができます。
手足口だけに症状が出るのかと思いきや、
結構お尻や陰部の方が、多いようにも感じます。
熱は、それほど高くはならないことが多いですが、
1〜3日間発熱することがあります。
できた水疱は、かさぶたにならずに治る場合が多く、
1週間程度でなくなります。
手のひらの皮が剥けたり、
1〜2ヶ月後に手足の爪がはがれることがあります。
これは、またすぐに新しい爪が生えてきます。
口の中にできた水疱がつぶれた後に口内炎ができて、
ひどく痛がることもあります。
治療
薬はなく、特別な対応をしなくても自然によくなります。
ただし、高熱が3日程度つづく、ひどく機嫌が悪い、
嘔吐するなど場合は再度受診してください。
ホームケアのポイント
水分補給
口内炎の症状が強い場合は、食事や水分補給の際に痛むため
ひかえてしまう事が多くなります。
脱水症状を起こさないように気をつけます。
常温、少し冷たいくらいの、お水、麦茶など
刺激が少ない飲み物をこまめに与えましょう。
口の中に、広がって、しみてしまうのを防ぐために、
ストローを長めに含ませて飲ませてみてもいいかもしれません。
食事も、噛まなくても済むようなものを、
工夫して与えましょう。
例 スープ・豆腐・プリン・ゼリーなど
皮膚の保清
入浴をして、肌は清潔にしましょう。
ただ、シャワーなど、強く当てたり、
ゴシゴシこすって洗うことはさけます。
水泡を無理につぶすようなことはしないように注意しましょう。
普通は、痒みは少ないのですが、ひどく痒がる場合は、
冷却したり、かゆみ止めをうまく利用して乗り切りましょう。
回復後の注意
手足口病は、症状が治まってからも感染から
2~4週間はウイルスが便の中に排出されます。
インフルエンザやおたふくかぜなどのように
登園・登校に関して法で定められた規則はありません。
解熱して一日経過して、食事もとれ元気であれば
医師の指示によって登園は可能です。
けれども、感染を広げる可能性はあるので、
可能な限り集団への参加は控える方が好ましいです。
これから、夏の暑さの本番です。
ウイルスが、活発に活動しますので、
人ごみは避け、手洗いをしっかり行いましょう。
身体も疲れていますから、十分な睡眠がとれるように
生活リズムを見直しましょう。