シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
赤ちゃんを授かったと知ってから、
自分の身体の変化や、赤ちゃんの成長に不安と期待で、
たくさんの知識、情報を手に入れようとします。
少しでも、身体にいい事だったり、
赤ちゃんのためによいことをしたいと考えるのは、
母親が健康な状態であれば当然のことですよね。
今は育児書だけでもたくさんありますね。
こうすれば、いい子に育つとか、
天才を育てるとか、いろんなキャッチフレーズで
育児方法を提案してきます。
あなたが、一番ピンとくるキャッチフレーズはどんなものでしょうか?
何となく、目についてしまう情報は今どんなものが多いでしょうか。
実はそれが、あなたの価値観や、劣等感だったりします。
例えば、優秀な子どもに育てるためのノウハウが書いてある本ばかり、
気になってしまうとします。
子どもに、優秀であってほしいという未来を
思い描いているあなたがいることを理解しましょう。
そして、何故そう願っているのか考えてみましょう。
その方が、いい会社にお勤めできるから?
人から認められる人間になれるから?
優秀ってどういうことをいうのでしょうか?
あなた自身が、優秀で得したことがあった?
または、その逆だった?
たくさん理由が浮かぶかもしれませんね。
今日のアドバイス
子どもの未来は子どもが決めることだと理解する
育児で間違えてはいけない事は、
あなたが子どもに期待することは、あなたの想いであって、
子どもがそれを選ぶかどうかは、子どもが決める事だということです。
乳幼児期は、子ども自身が意思を表明できない時期です。
大人の考え方次第で、子どもをコントロールしやすい時期です。
あなたの、思い通りに扱えるうちは、
いい子だ、かわいいなと思えるものです。
でも子どもが少し、思うようにいかない存在になったときに、
それを悪い子になった、問題だと感じてしまうのです。
育児の悩みの多くは、
どうしたら、私の思うように育ってくれるのかというものです。
どんな良いことが書いてある育児書に沿って、
実践したとしても、必ず思ったような結果は得られないと
理解していないと育児はつらいものになります。
あなたが、子どもにこうあってほしい、
幸せになってほしいと願って
自分ができる範囲で子どもに向き合っていくことは大事です。
でも、子どもがあなたの思い通りになるか、ならないかは、
子どもの課題であって、
あなたが、介入できることではありません。
それは、あなたの育児の方法が間違えているからとか、
子どもの能力が足りないからだという簡単なことで
決まることではないのです。
はじめから、子どもはあなたの思うようにはならないと
分かっていることが育児の悩みを少なくしていきます。
そして、子どものすべてを理解できることはできないと
わかることも大事です。
辛く感じる人もいるかもしれませんが、
母と子であっても、他人であるという、
適度な距離感、俯瞰する眼を持つことが必要です。
子どもがどのように育つかはある意味、
祈るしかないことしかできないのです。
ここで、子どもが絶対親の思う通りに育ってほしい、
その道を進むべきだと執着しすぎると、
育児は困難になります。
子どもの健康・能力・好奇心・価値観などは、
子どもの個性です。
育児書に書いてある良いといわれる方法を実践しても、
子どもが、非行を起こしてしまうこともあります。
忙しくて、毎日子どもに関わることができなくても、
まっすぐ育っていける子もいます。
同じあなたの行動、環境から受け取る内容、その判断は
子どもの個性によってみんな違うのです。
たんぽぽが、バラの花になれないように、
その個性が、すでに完璧な一つの存在で、
本質を他人が変えることはできません。
個性が、よりよく育っていけるように、
安心・安全の場所をつくっていくことが、
乳幼児期の親の仕事です。
あなたは、子どもの幸せに向かって、
やれることを、精一杯やっていくだけで大丈夫です。
あとは、祈りましょう。