シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日のニュースで、うれしいものがありましたので、
シェアさせていただこうと思います。
3月中旬、東京都心の公園で4歳の男の子の姿がなくなり、
警視庁が誘拐事件を疑い、40人態勢で捜索に当たっていた時のこと。
この迷子になっていた男の子に声をかけ、
最寄りの交番まで連れていったのは、
小学校4年の名郷根(なごうね)景さんだった
というニュースです。
4月5日に感謝状を贈られた景さんですが、
この、行動の原点にあった、ご両親の言葉に感動しました。
その言葉とは・・・
「良いことをしたら、良いことが返ってくるよ」
きっと、景さんは、小さなころから事あるごとに
聞かされてきた言葉なのでしょう。
景さんは、今回だけでなく、
街中で知らない人の重そうな荷物を持ってあげたり、
体育の授業でけがをした友達を率先して保健室に連れていったりと、
自分から、良いことだと思う行動ができる子になっています。
良いことが返ってきてほしいから、
良いことをやっているわけではないことは、
その行動の背景を見ればわかります。
あたりが暗くなり始めた午後5時半ごろ
自宅前の路上で不安そうにたたずむ男の子を見かけた景さんは
「迷子だ」と直感し、怪しい人と思われないため、
「悪い者ではありませんよ」と声をかけたそうです。
誰に指示をされたわけでもなく、
両親が見ていなくても、すすんで行動しています。
迷子の男の子が怖がらないような工夫をしながら
交番まで行ったというエピソードも
載せられていましたが、本当に思いやりのある
素敵な行動の連続です。
自分の直観と判断によって行動できる力の裏には、
ご両親の日々の声掛けを、真摯に受け止めていたこと
それを伝える親を信じる思いがあったからこそだと思います。
今日のアドバイス
子どもに生きていく上で大事にしてほしいメッセージをもつ
親が大事にしている思い、子どもへのメッセージは
親がしっかり持っておくことで、子どもに伝わっていくと思います。
このご両親は、きっと自らもこの言葉を意識して
日々過ごされている方だと思います。
あたりを通りかかった大人たちは、
子どもに声をかけようともせず、
スマートフォンに目をやったまま
過ぎ去る人もいたそうです。
近頃は、大人だからこそ、下手に子どもに声をかけると
不審者扱いされるかもしれないし、
深くかかわらない方が安全だと思ったり、
まして、コロナ禍で人と接触するのも憚れるという思いが
先に立ってしまうこともあるでしょう。
私自身も、どこかこの大人たちと同じではないかと
後ろめたさを感じ、そんな世知辛い世の中を認めていたように
感じていました。
今回のような勇気ある行動によって、
人を助けることができたというニュースを聞くことで
大事なことを思い出すことができ、うれしく感じます。
子どもが、両親から教えられたことを
しっかりと守ろうとする姿に、感動しましたし、
親が、育児をするうえで大事だと考えていることを
しっかりと伝えておく大切さを感じました。
子どもから、大人が学ぶべきことがたくさんあります。
自ら、勇気をもって、良いと思ったことは
行動していくことの大切さを改めて学びました。
そして、もう一度、子どもへ伝えていきたいメッセージを
伝えてこれたか見直してみたいと思います。