石鍋てるみです。
今朝、洗濯物を干していたら
「ママ〜!ママー!」って
泣き声が近所に響いてました。
よく聞き耳を立ててみると
「ママ〜!抱っこして〜!」って
お願いをしている女の子の声です。
ちょうど、朝の登園時間でしたから
私の勝手な想像ですが
ママも出勤前で忙しくて時間がなくて
かまってあげる余裕がないとか
兄弟もいたりして、
簡単に応じられない状況なのかなって
思いました。
近所に鳴り響いてしまう
子どもの泣き声で
ママも気まずい感じになっているのでは?
他人から見れば、
ちょっとくらい抱っこしてあげたらいいのにとか
ママならちゃんと応じてあげればいいのにって
思ってしまうのですが
その前後には、きっとそうできない理由が
あるんだろうなと考えてしまいました。
こんな時、どうしても
親としては他人の目が気になってしまうもの。
ダメな親だと思われそう、
恥ずかしいそんな感情が出てきて
子どもにきちんと教えたいことや
約束を守り続けられなくなったりするかもしれません。
一度、ダメだと言い聞かせたはずなのに
大声を人前で出したら
要求が通ったという経験があると
子どもによってはそれをテクニックとして
使いこなすようになる子もいます。
そういう場合は、どんどん大袈裟になっていったり
頻回になったりして
親の方が子どもの要求に振り回されてしまう
可能性もあります。
難しいものです。
今朝のことも、もしかしたら
事前に頑張って歩いて保育園に行こうねって
約束したのかもしれません。
ママは子どもに対して何らかの力を
育みたいと意識的に応じなかったかもしれません。
育児のやり方の答えは一つではありません。
甘やかしてはいけないと思ったり
決めたことは守らせないといけないと思ったり
悩む場面がたくさんあります。
とても難しい問題ですが、
子どもが要求をしっかり表現できていることが
わかっている場合は
要求に気持ちよく応じることで
お互いにとっていいのではないかと思います。
まずは、教育や躾優先よりも
子どもの要求をしっかり受け止めて
あげることが先決かと思います。
あなたの思いは
ちゃんとわかってるということを
示した上で、応えられるなら
なるべく応じる。
どうしても
応じられないなら応じない。
この場合どんなに恥ずかしい思いをしても
応じないと決めたなら
徹底して押し通す覚悟が大事かと思います。
親自身の信念が試されます。
これは時にものすごくエネルギーが必要ですし、
その後子どもと理解し合えるような
コミュニケーションは必要になります。
面倒だから、恥ずかしいから
という親の都合重視で
子どもの要求をいつも無視しないように
心がけることは
子どもとの良好な関係を作っていくためには
必須事項だと思います。
大変だけれど、誠意を持った
小さな努力の積み重ねでしか
子どもとの愛着は育たないのです。
子どもの要求に、
親自身が何を根拠に応えるのかを
問われ続けるのが育児だと思います。