シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
４月１日。今日はエイプリルフールですね。
毎年、嘘をついてもいい日だからといって、
楽しく色んなサプライズを
企画している企業などもあるようです。
みんなを、びっくりさせたり、
楽しませるような嘘は許されるけれど、
その、加減は人によって、受け止め方が違うので
難しいところです。
子どもは2歳半頃から嘘をつくようになると考えられてます。
これより幼い頃は、空想や願望を話すことはあっても、
嘘をついているという意識はないことが殆どです。
3歳頃になると自分の言っていることが
現実とは異なっていることや、
嘘をつく目的を意識できるようになります。
これは、知能が発達しているという見方もできます。
初めて子どもに嘘をつかれたと分かったとき、
親としてはショックを受けるかもしれません。
誰もが、経験していると思いますが、
実際の生活の中で、すべての発言に嘘がなく、
つねに正直であることは難しいものです。
正直に言うことが、かえって人を傷つけたり、
関係性をこじらせてしまうこともあるので
絶対に、嘘をついてはいけないと言いきれないのが
難しいところですよね。
それでも、親が子どもに向けた言葉は、
思っている以上に子どもの人格形成に大きな影響を及ぼします。
ですから、
『嘘をつかない事』『正直さ』の大切さは、
子どもに伝えていきたい事だと思います。
子どもに「正直さ」を求めるのなら、
まずは親がお手本を見せてあげましょう。
今日のアドバイス
子どもに、正直であること。
あなた自身が、子どもの前では「自分の言葉に正直であること」
「自分の発言に責任をもつこと」を心がけるようにしましょう。
そうすることで、子どもは大人のまねをして
自然と正直になっていきます。
親がつい言ってしまいがちな嘘の例を挙げてみます。
「病院に行くけど、ちょっとお腹見るだけだよ。」（本当は予防接種）
「上手にできたら、好きなもの買っていいよ」（１００円以内ならね）
駆け引きでの、【嘘】をつく例。
「おもちゃを片づけないなら全部捨てちゃうからね！」（捨てない）
「そんなに言うことが聞けないなら、もううちの子じゃないからね！』
（うちの子である）
このような、【嘘】は『ダブルバインド』ともいいます。
「ダブルバインド」とは、
相反するメッセージの間で板挟みになった相手が、
最終的には従わざるをえなくなる
コミュニケーションパターンのことをいいます。
親の主導権のもとで、無意識であっても、
ダブルバインドによるしつけは、
子どもを脅していうことを聞かせているのと同じです。
ダブルバインドを頻繁に行なうようになると、
子どもは次第に「お母さんは嘘を言っている」
「お父さんは口ではこう言うけど、結局いつも実行しない」と、
親を信用しなくなります。
そうすると、その後の育児は、困難になります。
身近な大人の話を、信用して聴くことができないので、
誰のことも信用できないことになってしまうからです。
どんなに、正しいことを伝えたとしても、
聴こうとしてくれないのですから、
理解されないことに繋がります。
子どもがまだ小さいからといって、
嘘をついてごまかし続けていると、
いずれ大きくなったときにネガティブな影響が
表面化することもあります。
その場の困ったを、嘘で乗り切ろうとせず、
ごまかさないで子どもを納得させられる言い方がないか
考えてみましょう。
子どもの嘘は基本的には「何らかの嘘をつく理由がある」と考えます。
親が過剰に反応したり、『なんで嘘つくの！』などと
子どもを非難せずに、まず冷静に聴くことが対応の一歩となります。
ついた嘘そのものよりも、その背景にある理由を考えてみることで、
対応が変わってきます。
