シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
暖かくなって、近所の桜も満開を迎えました。
新型コロナ感染症のリバウンドが心配される中なので、
シートを敷いてゆっくり花見とはいきませんが、
桜の木の下を歩くだけでも、気分が晴れてきます。
自然の生命力は、すべての生き物に繋がっているなと感じます。
私は、ちょっと気分が滅入っていても、
子どもと触れ合うと一気に元気が戻ってくる感覚を
何度も体験しています。
可愛い手をつないだり、柔らかい身体をだっこしたり、
それだけで、身体中にオキシトシンが、一気にあふれてくるような
幸せな感覚に満たされます。
一緒に遊んでいると、子どもの世界に戻って、
さっきまで、モヤモヤと心に渦巻いていた嫌なことも
大した事でなかったように忘れてしまいます。
大人のうつ病など、心に辛さを抱えてしまっている人は、
子どもと一緒に遊ぶこと、子どもの心に返る場所に戻ると
もしかしたら、
心の元気が取り戻せるのではないかと考えることがあります。
今、子どもの育つ場所が、家庭ではなく、
ほとんどが施設内で行われています。
昼間に、近所で遊んでいる子どもたちもいません。
小学生でも、小さな子と遊ぶこともありません。
大人になって、
自分の子どもが生まれてはじめて、
赤ちゃんに触れるという人も少なくありません。
そのあとも、日中のほとんどの時間は、
赤ちゃんは施設で過ごしてしまうので
直接関わる時間は、少なくなるいうように悪循環は続きます。
よほど、自分の身内に子どもがいなければ、
子どもと接することもないという社会だと思います。
中学生で、赤ちゃんと遊ぼうという企画をやったときも、
すでに、赤ちゃんとお話したり、
遊ぶ方法が分からないという生徒がいっぱいいました。
いつから、このように、
生活する世界が分けられてしまったのでしょう。
生まれたての生命力に溢れた乳幼児から、
エネルギーを分け与えられる機会を
奪われてしまっているから、心が疲れてしまっている人が
増えているような気がします。
今日のアドバイス
ゆっくりと、小さな子どもと時間を過ごす。
少子化の社会で、ますます、子どもの数は社会から減る一方です。
あなたの近くにいる子どもたちは、本当に貴重な存在です。
子どもは、そのままの存在で私たちに癒しを与えてくれる存在です。
大人の心の奥に抑え込まれてしまった、
子ども心を復活させてくれる存在です。
もっと、多くの人が、乳幼児と関わる機会を持つことで、
社会全体のエネルギー回復をはかっていけるといいなと感じています。
子育ては、お金がかかる、時間が無くなる、
自分には育てる自信がないなど、いろんなブレーキで
子どもを望まない若者も増えているようです。
でも、毎日当たり前に子どもと接する社会になれば、
人間という動物が、子孫を残していくということは、
もっと、自然なことだということや、
みんなで育てていくものだという考えが普通になると、
安心感を持って、育児ができるようになるのではないかと思います。
自分たちの住んでいる地域の子どもたちと、
誰でもが顔見知りになれるような社会になるといいな思います。