シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもが、外出先で落ち着かなかったり、
はしゃいでしまって、他人に迷惑をかけてしまい
居心地悪くなってしまうことがあります。
公共の場では、どうにか落ち着いて静かにしておいてほしいと
焦ってしまいます。
そんな時でも、
「元気なお子さんですね」「ぼく、楽しそうだね~」
時にはやさしく声をかけてくれる人もいます。
本当に、こんな人がいてくれるだけで、
ほっとしますし、心が和らぎます。
そんな時、つい、
「すみません。うるさくって・・・」「ご迷惑かけて、すみません」
親の立場としては、謝るのが常識とばかりに、
声掛けしてくれた方へ詫びる事ばかりが先行してしまいます。
でも、この返答の繰り返しが、
子育てをネガティブにしてしまいます。
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先ほどのように、子どもが褒められたときの返答でも、
謙遜の意味や、本当に迷惑がられているんだろうといった気持ちもあって、
「すみません、うるさくて」とか、
「そんなことないです。うちの子なんて乱暴ばかりで困ってるんです」
と言いたくなるのが、大多数だと思います。
けれども、子どもはあなたの言葉を近くでしっかり聴いています。
そして、あなた自身も、その言葉を一番近くで聴いています。
人間の脳は、
聴いた言葉をそのまま鵜呑みにしてしまう性質があります。
わざと謙虚な言葉を使っている態度は通じません。
『迷惑な子だ』『乱暴な困った子だ』と
そして、無意識の中に、
そのイメージをじわじわと刷り込んでいきます。
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昔から、言霊といわれるように、
発した言葉の通りに、影響されていくものなのです。
自分は、人に迷惑をかけている存在だと思い込んでしまうと、
自信が持てなくなります。
子どもも、あなたも、
社会で迷惑をかけている存在だという感覚に感じてしまい、
子育て自体が苦痛になってしまいかねません。
子育ては、周囲の他人たちみんなに大切にされているという
安心感の中で、行えることが大事だと感じています。
今日のアドバイス
「すみません」という言葉より、先に「ありがとう」を使う。
「元気なお子さんですね」と、声をかけてもらったら、
「ありがとうございます。そう言っていただけると助かります。」
「ありがとうございます。
座って絵本でも見ていてくれるようになると嬉しいんですけれど」とか、
話すと、だいぶ印象が違いませんか?
頭に、「ありがとう」をつけると、
声をかけてくれた人への感謝も伝わります。
そして、子どもには、あなたに認めてもらっていると感じます。
あなたも、一緒に嬉しい気分になると思います。
仮に、その返答の中に子どもに直してほしい点を含んだとしても、
子どもに人格そのものを、だめな子だというように
否定するようには伝わりません。
たとえ、褒められていることが、お世辞だったとしても、
その言葉に「ありがとう」と感謝する方がいいと思います。
誰でも、褒めて認められるというのはうれしいことですし、
良い気持ちになります。
せっかく、周りにやさしい言葉や、ねぎらいの言葉をかけてもらったなら、
素直に受け止められないのはもったいないです。
その声に、素直に感謝していくと、
周囲の人たちがみんな仲間のように感じてくるのが分かると思います。
他人からも、社会からも、認められている存在だということに
気がつけると思うのです。
それが、あなた自身のセルフイメージを高め、
次へのエネルギーにつながると思うのです。
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あなた自身が、変わることで、
地域の人たちが敵にも味方にも見えてきます。
ちょっと、他人から褒められることがあったとしたら、
「いえいえ、そんなことないんですよ」
と謙虚な言葉は使わずに、
「ありがとうございます。」から、使ってみましょう。
自分のことを、支えてくれている人たちに
きっとたくさん出会えると思います。
そして、自分のことも認められるようになってきますよ。
そうやって、あなたが、安心感や信頼感が持てるようになると、
子どもにも伝わっていきます。
子どもにとって、社会が自分の味方だと感じられることは、
その後の人生の精神的な資産になります。
しっかり、作ってあげてほしいと思います。