シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子育てには、対立が避けられません。
親と子、夫婦間、時には祖父母との間に
様々な対立が起こることがあります。
あなたには、あなたの考えがあって、子ども、夫、祖父母にも
その人なりの考えがあるのですから、
思いが違っていることは当り前。
でも、あなたにとって、当たり前と思っている思いが
正しいはずという考えに固着すると、
全てが思うように進みません。
かといって、あなたの想いを押し殺して、
周囲の他人に合わせても、
すべての人が納得する方法はなかなかないと思います。
子育ての目標は何か?
子育ての中心は、親(親代わりの人)しかいません。
『どんな、人間になってほしいのか』
目の前の出来事の『できた、できない』
『良い、悪い』などに振り回されていると
忘れてしまいがちです。
身近な親が、思いを同じにすることはできないのが当たり前。
でも、子どもにしっかりと自分で生きていけていける事、
幸せに生きてほしいという目的の方向を合わせることはできると思います。
子どもが上手にできないけれど、自分でやろうとしている姿に
見ていられなくなって、手を貸してしまったり
少しでも危険があると、子どものやりたがっている事を
やらせまいとしてしまったりして、
子どもの自主性を邪魔してしまうこともあります。
それは、子どもを、自分で生きていく力を育てることの目的には
方向が違ってしまいます。
規則や、正しいルールを教えていながら、
親自身は、そのルールを守れていないこともあります。
子どもは、親をよく見ています。
親が子どもを信じていない事や、
子ども扱いしていることなど、
態度や、行動、言葉、などから感じとっています。
グレーゾーンの子どもに対して、
恥ずかしい、困る、どうして当り前のことができないのといった
思いがある親の心は、子どもに伝染していきます。
今日のアドバイス
我が子を大切な友人だと思って接する。
誤解しないでほしいのは、友達関係になれということではありません。
そのくらい、わが子に対しても、
人として尊重して接してほしいということです。
また、乱暴な言葉を使ったり、
運転しながら、割り込んできた車に文句を言ったり、
自分の心の未熟な面も子どもに平気で見せていませんか?
嘘をついたり、人の悪口を言ったり、
交通ルールをちょっと守らなかったり、
そういったことも、すべて、子どもは見ています。
そしてそれを、やっても許される行動として
身につけていきます。
親自身の行動や考え方が、見られているという感覚を持つことや、
思いやりを持った態度、行動を大切な友人にするのと同じようにすれば
自然とできると思います。
子どもの経験や、感情は、親の物ではありません。
全く独立した人間なのです。
子どもは、自然の発達過程で、自立へ向かって成長していきます。
その間、親へ甘えると思ったら、反抗したり
繰り返しながら自立していくものです。
親が子どもの幸せを思ってやっていることが、
子どもの反発をかうこともあります。
そんな、子どもの感情さえも、受け止め認められるくらいの
距離感を保っていくことは、子どもの自立心を促します。
子どもの可能性の範囲を決めつけないこと、
発揮できるような環境を整えること、
過度なおせっかいはせず、信じて見守ること。
時には親の方が我慢できないで
親の考えを押し付けたくなる時もありますが、
そうやって、親も試されていきながら、
お互いに成長していくのが子育てです。
子どもが自立していくためには、
親も人として自立している事が、大切です。
親が自分軸をもって、自分の人生を大事にして生きていることを
子どもに見せることが
子どもの健全な育ちにつながると思います。
親の精神状態は、伝染するのですから
親がしあわせを感じられていれば、
子どももそれを感じることができると思います。