コミュニティーナースの石鍋てるみです。
今日は、ちょっと今年を振り返り始めて
考えたことを書いてみます。
私は、コミナスキッズという
小さな保育の場を個人で続けてきました。
2022年6月に開園して、今年は丸3年が過ぎ
4年目を半分過ぎようとしています。
一時保育、病児保育などで
「今日どうしても預け先がなくて…」
そんな声をたくさん受け取ってきた場所です。
だからこそ、
「できる限り要望に応えなくては」
「全部ちゃんとしなきゃ」
「私が初めたことだから責任持ってやらなくては」
そう思い取り組んできました。
そんな私が今年になって
「やらなくてよかったな」と思えたことは、
すべてを自分一人で背負おうとすることでした。
子どもの様子、
保護者の不安、
スタッフや関わる人たちの気持ち。
コミナスキッズは小さな場所だからこそ、
全部が近くて、全部がリアルです。
以前の私は、
その全部を“自分の中だけ”で処理しようとしていました。

でも今年はその部分を変えて臨んでみました。
自分以外の人に現場を
半分任せるという決断をしました。
困ったこと、判断に困ることを
信頼できる人に相談することにしました。
今すぐ答えを出さなくていいことは待つことや
「今日はここまで」と区切って
日々の仕事をコントロールすることを意識しました。
何もしない休日を取ること。
自分時間を毎日しっかり確保すること。
信頼している人に任せることで、
自分に対する荷物が軽減できました。

そうすると、不思議と
子どもや保護者の声が
前よりもちゃんと心に届くようになりました。
自分の中に、ゆとりができて
未来を考える時間を増やせるようになりました。
コミュニティナースとして感じるのは、
支える場所を続けるためには、
支える人が壊れないことが一番大事
ということです。
コミナスキッズを守るために、
無理をし続ける必要はなくて、
むしろ、やらないことを選ぶことで、
この場所の空気感や安心感は保てるのだと
最近、実感しています。
自分を犠牲にせず無理のない範囲で
誰かのお役に立てることができるのが
私にとっては一番価値のあることです。
年齢を重ねることは、
衰えることではなくて、
力の使いどころを選べるようになること。
今年やらなかった『自分だけで頑張る』は、
明日もコミナスキッズを続けるための
大切な選択だったのかもしれないと思えます。

1人だけで頑張らないことを手放して
同じ思いを共有できる仲間を信じて任せたことで
今年はこれまで以上に
多くの方に役立つことができたと評価しています。
一つだけでいいので、
「自分がやらなくていいこと」を手放してみると、
良い結果が生まれるかもしれません。
おすすめです。
