コミュニティーナースの石鍋てるみです。
コミナスキッズを時々ご利用になる
男の子。
いつも、来る時に私に尋ねるのは
「お姉ちゃんいる?」です。
ずいぶん前に、小学生のお姉ちゃんと
一緒に利用した日があって
この日の楽しかった記憶があるようで
いつも来るたびに訪ねてきます。
一人っ子ということもあって
お姉さんにいろんな遊び相手になってもらって
よほど嬉しかったんだと思います。

その子は赤ちゃんがいても
いつもあまり興味がない感じです。
「今日は、この前の人とは違うけれど
お姉さんがきているよ」と
お預かりの時に話すと
うれしそうに走って建物に入ってきました。
初対面でどんな反応かと思ったら
名前を紹介したら、
すぐに、遊びに誘って遊び始めました。
というより、こちらから見ると
早速甘えていました。
「あれやりたい。」ってすぐ要求してます。
同じお姉さんでも、
やはりいろんなタイプがいて
今回は時々、ルール違反をしてしまうので
注意されたりしていたり
わがままばかり通らない感じです。
それでも、年下の子よりも
断然、このお姉さんと共に遊ぶ方が楽しいようで
いくら注意を受けても
今回もずっと一緒に過ごしていました。

コミナスキッズでは
その時々でお預かりの年齢が違うので
いろんな組み合わせがおきます。
その子によって、
あまり年の違うことは遊べない子もいれば
逆のお子さんもいます。
それでも、ここで数時間過ごしているうちに
なんとなく、
会話できるようになったり
ちょっとした遊びを一緒に体験したことがきっかけで
仲良くなったりして
子どものコミュニケーションの力は
環境次第でいくらでも広がる可能性があることを
実感しています。
この男の子も、ここにくるたびに
興味のある対象が変わってくるでしょうし
同じ年上の子でも
扱われ方が違う経験もして
学習になっていると思います。
お姉さんの方も
いろんなルール説明をするのですが
うまく理解を得られずに苦労していました。
小さい子に伝えたいことを
どうやったら伝えられるのか
苦労している様子が伺えました。
時々、あまりの伝わらなさに
投げやりになっている場面もあったりして
こちらの方もいい学習になっているように
見えました。
子どもの世界は
大人が思っている以上に狭いものです。
親子関係、近い親族との関係が
中心ですから
付き合いの中で、阿吽の呼吸のようなものがあって
経験から、相手の要求を読み取ることで
問題が起こらないのが常かと思います。
けれども、その時々に出会った人との関係は
そういうわけにはいきません。
泣いて駄々をこねれば
手に入ったものでも
そうはいかない現実もあります。
いろんな経験のバリエーションが生まれるのが
一時保育の良さだし、
子どものいろんな姿が見られる
楽しい部分でもあります。
今日もたのしい保育ができました。