グレーゾーンの子どもへの対応

片付いた空間は脳を助けます

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。



あなたは自宅に、いつでも人を招くことができますか?



乳幼児期の子育て中は、毎日忙しいし、

初めての育児では、自分自身の生活も今までとがらりと変わって

自分中心から、子ども中心の生活に急に変わってしまいます。



そんな中で、家の中をきれいに片づけて維持することは

結構大変な仕事ですよね。



私も、最初はバタバタで、

いつの間にか増えてしまう子どもの持ち物に部屋を占領され、

かなり散らかった状態で過ごしていました。

片づけようと思っても、目先のやることに振り回されて、

つい先送りにしていました。


部屋がごちゃごちゃになると、なんだか、

心に、閉塞感、圧迫感を感じませんか?



部屋の状態は、心の状態とリンクしているといわれるくらい、

心に影響があることは知られています。



実際、私が、訪問看護をしていた頃、

部屋がすっきり片付いている家庭と

そうでない家庭では、

何となく、そこに住む人の元気さや、

発する言葉などが、違って感じられました。


入ったときの空気感が、全くちがうのは、

あなたも感じた経験があるのではないでしょうか?


子どもはとても感覚が敏感です。

特に発達課題がある子どもは、認知機能の調節が苦手なので、

その影響をダイレクトに受けてしまいます。

脳に、たくさんの情報が入り込んでいくことで、

脳の大事な作業の部分を埋めてしまうので、

必要な物事に使える脳の範囲が少なくなってしまいます。


ADHDの傾向がある子どもを例にしてみましょう。



朝、着替えをするように言われて、子供部屋に行きました。

そこには、絵本や、おもちゃが目に飛び込んできます。

着替えるということを、脳が覚え続けることが苦手なのに、

新しい興味のあるものが、目に飛び込んでくるのです。



もうすっかり、着替えのことは忘れ、おもちゃで遊び始めてしまいます。

ここで、またお母さんに、『早くしなさい!』と言われます。

『何を早くするの?』

思い出せないくらい、おもちゃに夢中です。

そしてまた、次の興味に意識がいって・・・。

なかなか着替えられないという状況になってしまいます。



グレーゾーンの子どもは、その特性から、

認知に凸凹があるので、その子によって、

効果的な指示の出し方、示し方は変わっていきます。



でも、どんな子どもに対しても助けになることがあります。

今日のアドバイス

部屋をすっきりととのえる。物の住所を決める。



まず、子どもの洋服をみてください。

各アイテムが、一日に使う枚数×2+1 枚

くらいで管理できるとすっきりします。



可愛い洋服を、たくさん楽しみたい気持ちはわかるのですが、

子どものやる気、自立を目的に育てていきたいのであれば、

自分で管理できる数までに減らすことを重視してほしいと思います。

決まったコーディネートを自分で用意できることは、

余分な考えをせず、すぐに着替えを済ませることができるので、

脳の消耗はだいぶ変わります。



大人でも、コーディネートを朝から考えるのは手間だったりします。

その作業をシンプルにすることで、時間と、余裕ができます。


スティーブ・ジョブズが、いつも同じコーディネートだったことも

有名ですよね。



このような考え方をあらゆる場面で見直していくと、

物を最小限にする必要性が分かってきます。



おもちゃも、今使うものだけにして、

飾り棚のようなところに置くのであれば、

遊ぶときだけ見えるようにします。



柄のないシンプルなカーテンなどで、

いつもは見えないようにかくしておく工夫するのも有効です。


靴下はここ、ハンカチはここというように

子どもが自分で取り出せる定位置に収納します。



物の定位置、つまり住所を決めることで、

探す必要がなくなるからです。


覚えにくい子どもには、マークや写真などで、

置き場所が分かるように示しておくこともおすすめです。


なるべく刺激の少ない、

すっきりした空間を用意することは、

子どもの思考の整理にとても役立ちます。

たくさんのものを管理することは、知らないところで

多くの労働をしているようなもの。

片づけるものを減らせば、その労働を減らすことができます。



実践すれば、大人の心もすっきりしますから、

もしも、今、散らかり空間にいるのであれば、

どんどん減らしてみてください。

イライラも少なくなりますよ。





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