石鍋てるみです。
2026年度からの本格的な実施が
予定されている「こども誰でも通園制度」。
「こども誰でも通園制度」は、
親が働いていなくても
未就学の子どもを保育所等に預けられるようにする
新たな制度です。
2023年6月13日に政府が掲げた
「こども未来戦略方針」において
制度の創設が発表され
それに沿って次々多くの事が実施されています。
10月からの児童手当の変更も
そのひとつですよね。
「こども誰でも通園制度」は
2023年度から31自治体50施設で
モデル事業が開始され
今年度4月の段階で115の自治体が
試行的事業を行なっています。
徐々に、メリット、デメリットが
まとめられてきています。
この制度と「一時保育」との違いについて
説明されるのは
「一時保育」は、保護者の子育て負担の軽減
その間の子どもの保護が目的となる一方で
「子ども誰でも通園制度」は
全ての子どもに良好な成育環境を提供することや
保護者のライフスタイルに合わせた支援の強化
といわれています。
保育現場がこれによって
また大きく変わると思いますが
実際に、保育園で働いてきた経験から
現場での導入の難しさも感じますし、
本当にこれが子どもにとって良好な成育環境に
なってほしいけれど、
どうなるのかと懸念しています。
私が、『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』を
開園したのは2022年6月。
その頃はこのような制度が始まるとは
思っていませんでした。
私が開園した時の思いとしては
0号認定という家庭以外の
保育を必要としない場合に含まれる子ども
そして、1号〜3号認定であっても
なんらかの理由で、
そこに通えない時期にあたる子どもへの
子育て支援をしたいと
考えて立ち上げました。
生まれたその日から0号認定になるのに
その部分の支援は各家庭に丸投げ状態。
「子ども子育て支援法」でのすべての子どもと
指すのは、1号認定からでした。
ある意味、一番身体的、精神的にも
経済的にも支援必要な時期に
利用できるサービスがない状況です。
単純に私が、育児で苦しんだ部分で
役に立つ事ができたらと思い
立ち上げました。
認可外という形を選択したのも
利用理由を問わずお預かりしたい、
保護者が預け先に困った時に
すぐに対応できる自由度の高い
施設にしたかったからです。
この制度は現存の施設に組み込んで
モデル事業として進められていますから
その施設での利用条件として
託児時間、曜日、利用できる人数、
健康状態などは当然縛りがあります。
保護者にとっての
利用のしやすさとしては
限界があると思います。
大きな組織、力には及ばないにしても
それを逆手に取った、
小回りの良さを活かした育児支援として
私のような個人の保育士、看護師こそが
その期待に応える事ができる
一つのモデルになれるような気がしています。
潜在保育士、看護師の中には
子どもに対して熱意を持った方がいることを
知っています。
私のかつての仲間の中にも
熱意を持って保育を実践していた保育士が
現場でそれを受け入れてもらえず
やりたくない保育を強要されることに
葛藤した挙句辞めてしまった
という人が何人もいます。
おそらく、同じような思いでいる保育士が
眠っている可能性は大いにあります。
そんな保育士に、もう一度熱意を持って
子どもの育ちを応援するという
素晴らしい仕事に戻ってほしいと思います。
一人でもできることはあります。
小さな力でも集まれば
きっと地域では役立つ存在になれると思います。
もしも、そんな思いの方がいたら
一緒に考えていきたいと思っています。
ご連絡くださいね。