シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたには、マイルールがありますか?
生活の中のルーティーン。
使用するお箸やお茶碗が決まっている。
食事、寝る時間、起きる時間を決めている。
自分だけのルールであれば、自分が守ればいいのですが、
もしかしたら、子どもや夫にも
あなたが決めたルールを押し付けていませんか?
家族は、小さな集団ですから、もちろん家族でのルールは必要です。
ある程度のルールは、家族が納得する状態であれば
必要でしょう。
ルールがあることで、集団生活がスムーズであることが
理想ですよね。
ただ、ルールが、こうあるべきという縛りになってしまうと
生活の負担になってしまいます。
あなたが、子どもは9時に寝るというルールを決めたとします。
早寝は健康な身体つくりのためには重要だからです。
実際は、頑張っても、なかなか寝ようとしません。
自分も、明日の用意で、寝かしつけが遅くなってしまいました。
こんなとき、あなたはどのような気持ちになるでしょう。
『子どもは9時には寝るべきだから、
絶対守らないといけない』と頑張ってしまうと
きっと、イライラしたり、出来ない自分の力不足を
責めてしまう気持ちになるでしょう。
あなたが決めているルールは、
あなたがそうしたいと願っていることで、
周囲の他人がそのように動いてくれるかは
別の問題です。
子どもには子どもが決めたマイルールがあります。
特に、発達障害の子どもは、このマイルールを守ることで、
周囲の不安から、自分を守っていることが多いですから、
マイルールを、多く持っている子どもがいます。
こうなったら、心配、不安だからそれを
回避するために、安心だと思える方法を選択して、
マイルールにしていくのは大人も同じだと思います。
子育てに関するルールは、お母さんが決めることが多いです。
それは、あくまでも、お母さんが希望することで、
子どもの希望や、できる事ではないことかもしれません。
この部分を理解していないと、
子育ては非常に辛いものに感じてしまいます。
真面目なお母さんほど、
ルールをいっぱい決めがちです。
良いお母さんになろう、子どももいい子に育てたいという
思いが強い人ほど、理想が高くなってしまいます。
そもそも、どうあれば、良いお母さん、いい子なのか
評価が難しいのですから、理想を語ればきりがないわけです。
こうでありたいという、ルールを作ることは
自分の理想向かって成長する意味では大切です。
でも、必ずそれができないといけないものではないのです。
今日のアドバイス
ルールは、正しいことではない。
破られても、そんな考えもあるよねと受け入れよう。
人はみんな、今より良くなりたいという欲求を持っています。
それぞれの自分からみた良いことを
自分のルールとして決めて生活します。
ですから、同じ問題を見た時に
全く違う考え方になる場合もあります。
そんな時、お互いが自分のルールだけを正当化して
相手を非難していては、関係は離れていくばかりです。
『そんな考え方もあるよね』と、
相手の思いに共感できるようになることで、
良い関係が生まれると思います。
人の考え方に対するジャッジは優柔不断でいいと思います。
自分の考えを捨てて、相手と同じ考え方になるということではなく、
自分の思いは変えなくても、相手の考えも認めるということです。
育児についての話とは変わってしまいますが、
今、コロナ禍で自粛警察についてのニュースが取り上げられてます。
不安の多い社会で、みんながそれぞれの立場から
与えられた環境や制限の中でマイルールをもって生活しています。
これも、同じことではないかと思っています。
みんなが、今より自分を良くしたいという思いは
一緒だと信じています。