石鍋てるみです。
昨夜、録画しておいた
『徹子の部屋 「戦争」を忘れない ~櫻井翔が聞く黒柳徹子の記憶~』を
観ました。
櫻井翔さんが、黒柳徹子さんに宛てた
1通の手紙から始まったという
番組ということで興味があったので、
録画しておいたのですが、
観ていて心が痛み、苦しくなりました。
また、同日の放送だった関口宏さんと膳場貴子さんの
『つなぐ、つながるSP 科学が変えた戦争 1945→2024』も
観ました。
ありがたいことに私が生まれてから
日本では、戦争がない時代が続き
子どもの頃に戦争があったんだよっていう話を
祖父母から聞いた記憶が
わずかに残っているくらいでした。
今月の原爆の日などには
平和への思いを馳せる機会は毎年ありながらも
戦争を実感したくないと避けてきた自分を
近頃とても感じるようになりました。
戦争ものの映画、本、記念館など
まともに観ることさえもできませんでした。
この、戦争を知ることによって
心の中に起こる恐怖や不安
人間の未熟さ、弱さを実感することになるので
どこか、直視することから逃げていた
自分がいたように思えます。
それが、この歳になって
自分がこの時代の日本に
生まれる事ができたという奇跡を感じたり
先祖が経験した苦しい時代の上に
今の私の生活があると思う事が増えてきました。
ほんの数十年早く生まれていたなら
戦争の真っ只中だった。
たまたま、自分はこの時代に
生まれただけなのに
平和な日本で生きられているのです。
世界ではまだまだ戦争は起こっています。
だんだんと日本も
きな臭くなってきています。
戦争経験を、これからも絶対に
無駄にしてはいけないという思いや
平和を祈る気持ちを意識していくことを
戦争体験していなかったとしても
それを伝えていく使命があると
強く感じるようになりました。
今回の番組の中だけでも
戦争については、
知らなかった事がまだまだあって、
人間の怖さ、弱さも知りました。
観ていて、何度も涙が溢れてきました。
当時の人たちが悪いわけでも
愚かだったわけでもありません。
みんな、人を殺めることなんて
したくなかった人ばかりだったはず。
自分も人ごとではありません。
社会の同調圧力に飲み込まれていってしまうこと。
正義、正しさということへの執着が生み出す
矛盾した行動の正当化。
小さなことで
私自身もたくさんそれをやってきています。
だからこそ、しっかりとした
過去の戦争を理解し、
平和への願いを強く持ち続ける
意思を鍛えないといけないと思います。
戦争経験を語り継ぐことによって
それを聞いた人たちが
どのような思いを持つのかは
各自違うものだと思います。
人を殺めることは、自分を殺めること。
全て、自分の行動は
自分に返ってくると思います。
未熟な自分だけれど子どもたちには、
そのことをしっかり伝えていけるような
自分になっていきたいと思うのです。
心が痛むけれど、怖いけれど
過去の戦争体験を実感するまで
知っていくことから
勉強しなおしたいと思っています。
『人を殺めてはいけない』
そんなシンプルなことを守れない大人。
なぜ、核兵器、拳銃、戦闘機などの
道具を誰のために何のために
作り続けるのか。
経済、技術開発の向上の目的はどこにあるのか。
みんな平和に毎日過ごしたいという
シンプルな願いだけで
生きていてはいけないのでしょうか。