石鍋てるみです。
6月になると、
今年度の健康診断のお知らせが
届くところが多いかと思います。
今年4月から、特定健診における
高血圧での受診勧奨と判定する基準（mmHg）が、
変更されたことはご存じだったでしょうか？
医療関係者や、
実際に血圧治療をしている人は
医師から説明があった人も
いるかもしれませんが
特に今問題でない人は意外と
知らない人もいるかもしれませんね。
これまで「収縮期140／拡張期90」という
数字が高血圧と判定され、
医師も降圧剤の投与などの治療を
行ってきましたが
この数字が「収縮期160／拡張期100」へと
変更されることになりました。
これによって、治療対象者が
１０分の１になるということもいわれています。
基準変更に至った理由としては
いろんな背景があるようですが
診断を受ける側としては
自分の血圧の捉え方を見直す必要があると思います。
特に、自分は血圧が高いから
降圧剤を飲んでいるんだと
投薬自体を当たり前だと思っているような
言動の人が結構います。
もう歳だから、血圧の治療くらい
当たり前みたいな感じです。
確かに、歳を取れば
血管は硬くなってきたり
ホルモンバランスも影響しますから
血圧は上がってくるのは
当然ともいえるのですが
降圧剤を使っているのは
異常な状態だと自覚することは大事です。
降圧剤で怖いのは
血圧の下げすぎです。
もし貸したら
1日のうちに下がり過ぎている
時間があるかもしれないのです。
血圧が下がれば
末梢血管、脳などにいく血液が
届きにくくなっているかもしれません。
それが、認知症や他の臓器への異常を招く
きっかけになっているかもしれません。
血圧が上がってしまう理由は
人によって様々です。
降圧剤は薬ですから
当然副作用があります。
生活習慣が影響しているものはないか
まず自分の生活習慣を見直して
早く降圧剤を必要としない状態に
改善する必要はあります。
うちの祖母の具合が悪化した時
それまで飲んでいた薬を確認すると
１０種類近く飲んでいました。
中には、降圧剤が含まれていて
具合が悪いのに
毎日きちんと飲むことが大事だからと
その朝も真面目に内服をしていました。
おそらく、血圧が下がり過ぎていた
可能性もあります。
その後、一緒に受診をし
処方薬の見直しをお願いすると
２種類くらいのお薬で
済むようになっています。
高齢者の中には受診することが日常となっていて
特に変わった自覚症状がなければ
いつもの先生に、いつもと変わりないと伝え
いつもと同じに薬をもらって
それを与えられたまま飲み続けるという人が
多いように見受けられます。
これでは、自分の身体のことなのに
完全に他人任せで、
健康意識がなさすぎです。
病院に行っていれば
安心ということではありません。
病院に通い続けている状態は
異常なことです。
血圧の薬を飲んでいる人は
4月にガイドラインが変わってから
担当の医師から説明があったでしょうか？
もしかしたら、治療対象者では
なくなっているかもしれません。
もしも、説明がない
知らなかったという人は
担当医師を変えたほうがいいかもしれません。
あなたに、いつもの薬を
当たり前に処方するだけの
医師かもしれません。
自分の身体のことです。
しっかり、自分で守ってあげるためにも
確認しましょう。
