コミナスブログ 支援者の心構え

子どもを叱る線引きはどこ?

更新日:

石鍋てるみです。

昨日の夕方、
お預かり中のお子さんと一緒に
近くの公園に散歩に行きました。

いつもと時間帯が違って
たくさんの子どもたちが
遊んでいました。

学童の子どもたちが
ちょうどスタッフの人たちと
遊びに来ていたこともあって
大賑わい。

学童施設の代表の人と
挨拶を交わしていたら
私が、先生と知り合いだと知った小学生が
ベビーカーに乗せた赤ちゃんと
アルバくんを見つけると
一気に押し寄せてきてしまいました。

「赤ちゃん可愛い!」
「ワンちゃんも可愛い!」

触りたい子もいれば
話しかけたい子もいて
いきなり当たりが騒々しくなってしまいました。

先生も、
「可愛いね〜」
「優しく驚かさないようにしてね〜」と
関わりを容認しています。

次々と群がる子どもたち。



公園で、こんな騒ぎになってしまうのも
予想外だったのですが
他の乳幼児を連れているお子さんや
お年寄りもいる中で
はしゃぎまくる小学生は
ちょっと、公園の利用の仕方を
見直したほうがいいかなと
思っていました。

しばらく、そこに様子を見ていたのですが
先生のお話を聞いて
優しく関われる子もいるのですが
この集団の雰囲気に興奮してしまい
大声を出して、はしゃいでいる子や
調子に乗りすぎちゃう子も
そこに居続けてます。

赤ちゃんの近くで
大声をあげて驚かすので
とうとう、ベビーカーの赤ちゃんまで
泣き出してしまいました。

引き上げようと思って、
動き出そうとした時
調子に乗った子が
犬に向かって足で砂を何度も蹴ってきました。

見ていた先生が、
「そんなことしたら、ダメだよ〜。」
「ワンちゃんの目に砂が入ったら
かわいそうでしょ」と
注意してくれました。

先生の優しい言いきかせに
この子の表情はニヤニヤ笑っています。

この様子を見て
私の本気スイッチが入ってしまいました。

この子の目を、キッと睨み
「それは、いけない!」
「楽しむのはいいけれど、
 やっていいことと、いけないことがあります!」


今まで、ニコニコしていた私が
急に変容したので
一瞬空気がピーンッて
張り詰めた感じになってしまいました。

ニヤニヤしてた表情が
バツの悪そうな困った表情に変わり
小さく「ごめんなさい」って
言ってくれました。

私は、子どもらしく自由にのびのびと
過せる保育を実践したいと
考えていますので
あまりダメ出しするようなことは
ないほうなのですが
こういう時はスイッチが入ります。

私が実際に子どもに教えたいのは
自分で考えて行動することができる力です。


その行動への判断は、
自分の良心に背いていないかどうかを
感じる力を育むことで養われると思います。

子どもですから、衝動的に思いのままに
ゆっくり考えれば間違いだとわかることでも
やってしまうということはあるものです。

この子も、きっと落ち着いている時なら
犬に砂を蹴り付けることなんて
悪いことだとわかっている子だというのは
私にも理解できます。

でも、この悪いことだと知っているのに
衝動的な行動をしてしまったという
一瞬の気持ちの緩み判断の誤りを
見逃してはいけないと思っています。

そこを、厳しく線引きをしないと
いざという時に判断を誤っても
どうせ大丈夫だ、見ていないからいいやという
感覚を植え付けてしまい
行動する前の自分に対する判断が甘くなって
しまうと思うからです。

みんながやってるから
自分より偉い人もやってるから
あの人に指示されたからと
安易に行動に移してしまう人には
なってほしくないと思います。

いつも、自分の良心に確認して
行動できるように練習するのが
10歳くらいまでの期間だと思います。

私が子どもの言動で
絶対に認めてはいけないと意識している行動は
自分や人を傷つけることと線引きしています。

命を大事にすること。

小さな生き物に対しても
偉い人であっても、どんな命にも
誠実に向き合い大事に扱うこと。
そして、自分を大事にできること。

これが、できてないと思った時は
その時に厳しく叱ってきたつもりです。

家の子どもからは
私が本気で叱る姿は
本当に怖い、恐ろしいと言われてます。


自分ではそんなことはないと思うのですが
叱る時は毅然と表情は無。
声は低音で、態度は威厳を感じさせるように
小さい身体でも大きく見せるように意識して
対象の子に向き合ってはっきりと叱ることを
意識しています。

叱った意味が子どもにしっかり伝わるには
良い関係性が成り立っていることが前提ですが
今回のように、初対面の子どもの場合は
その子が大人に抱いているイメージが肯定的だと
伝わりやすいもの。

普段関わる大人の生き様が
子どもへのイメージとして
定着しているものだと思います。

まず、大人が見本となる行動を
とれているかは
こんな時にもとても重要なことです。

いつかこの子が私のことを知った時に
叱られた時のことを、あの人に注意されたんだから
もう、同じ失敗はしないぞって
納得してもらえる存在になれていたら
嬉しいなと思います。




昨日は私の予想できなかった行動で
こんな騒動になってしまったので
連れていた赤ちゃんやアルバにも
怖い思いをさせてしまったし、
学童の先生にもご迷惑をかけてしまって
反省しました。

いろんなことを考えさせられた
夕方のお散歩でした。

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