石鍋てるみです。
あなたは、新しいお店に入ってみることとか
食べたことのない食べ物を口にすることに
抵抗感が強い方ですか?
私は、昔から強い方だと思っています。
小さいことでもそうなのですが、
例えばスーパーへのお買い物でも、
新商品が並んでいても
(不味かったらもったいないな〜)
って思って、結局いつもの商品を選んでしまいがちです。
いつも違うことに怖さや不安や
損得勘定が出てきてしまって
結局いつもと同じ選択をしてしまうのです。
安心できる範囲から
なかなか飛び出すことができない。
この安心できる範囲のことを
コンフォートゾーンと言いますが
ここにいる間はとにかく居心地がいいので
いつまでいても、ストレスフリーの
自分の世界です。
このコンフォートゾーンが
広ければ広いほど、
自分が楽にいられる世界が広いということなので
生きやすいとも言えます。
だから、このコンフォートゾーンを
どれだけ広げていけるかが
人生の生きやすさや、可能性を広げることに
影響していくと思います。
それまでのコンフォートゾーンを飛び越えて
新商品を買ってみれば、
今までのよりも美味しいものに
出会えるかもしれないし、
美味しくなくて、残念ということもあるかもしれません。
結果が良くても悪くても
そこには、得るものがあります。
この時の解釈が問題です。
良い結果の時には受け取りやすいですが
失敗だった時の解釈は
その後の行動に影響していきます。
やっぱり不味かった。勿体無いことをした。
だから、新しいものに手をだすのはやめようと
解釈するのか、
これは、不味かったな。
今度はこれは選ばない方がいいということがわかったから
よかった、次は気をつけようと
解釈するのかによって、
同じ経験をその後に活かせるかどうかが
変わってきます。
そして、結果はどうであっても
この新しいことを試してみた自分の勇気を
認めて、楽しめることができれば
結果がどちらでも構わないし、
一つ学んだなって前向きに考えられると思います。
私は、失敗したらいけない、恥ずかしい
損をしたら勿体無いというような
強い思い込みの中で生きてきた人間だと
ここ10年くらい前に意識するようになりました。
このことが、それまでの自分を
ある枠組みの中だけで
平和に過ごしていたことにも
つながっていたわけですが
半分退屈な日常の繰り返しだったとも言えます。
これからの時代は多くのことが
大きく変化していくでしょうし
想定していない出来事も次々にやってきています。
いやでも、自分のコンフォートゾーンから
出されてしまうような出来事も
増えてくる時代だと思います。
そんな時代をできるだけストレスを感じないで
時代の波に乗っていけるような人間でいるには
自分のコンフォートゾーンから出ることを
まるでゲームをクリアするような気持ちで
楽しめるようなメンタルを持つことって
大事なような気がしています。
このコンフォートゾーンの広さは
個人によってだいぶ差があると思います。
でも、赤ちゃんはそんなものはありません。
全部が新しいことの連続で
自分のコンフォートゾーンを
自然に広げていく行動の連続の中で
生活しています。
歩いてみることだって、
何度も転び、痛い思いをしながらでも
何度もチャレンジします。
転んじゃって、失敗したから
もうハイハイのままで生きていこうという
子どもはいません。
次はもっとこうやってみたい
もっと先、高いところを見てみたい。
そんな目の前に広がる好奇心のままに
どんどんチャレンジする中で
コンフォートゾーンを広げていきます。
この時は、周囲の大人も
暖かく見守って励ますだけでいられています。
それをいつの日か、失敗してしまった場面で
「ほら、まだできないって言ったじゃない。」
「怪我しちゃうから、やったらダメよ」
大人がそんな言葉をかけてしまうことで
失敗しそうなことはやってはいけないんだと
学習させてしまいます。
結果をどう受け止めるか、
解釈するのかは、その子どもの問題です。
その経験の中で子ども自身が学んでいくことを
大人が、これが答えだよって
いかにも正解のことのことのように教えてしまうことで
子どものコンフォートゾーンを広げる機会は
奪われていきます。
親がこれからの時代に子どもにできることの一つは
コンフォトゾーンを広げることを
意識した関わりをすることかと思います。
親自身がまず見本を示すことが重要です。
親が新しいことにチャレンジする姿を見せること。
新しい発見を一緒に語り合うこともいいと思います。
「新しい道を歩いたら、こんな可愛いお店を見つけたよ。」
「こんな、面白い本を見つけたよ。」
「このお料理に挑戦したけど、失敗しちゃった。」
こんなふうに、親がコンフォートゾーンから出て
ラーニングゾーンといわれる
ちょっとドキドキワクワクすることに
挑戦する姿を見せて、一緒に経験することで
挑戦が怖くない子どもに成長できると思います。
親は、子どもが何かにチャレンジした時を見逃さないで
やってみたという行動そのものを
一緒に喜んで欲しいと思います。
結果失敗しても、どうでもいいのです。
いつもは、「ママやって〜」って持ってきた上着を、
自分でなんとか着ようとした瞬間を見逃さずに
「自分で着るの?わ〜〇〇君、大きくなったね。ママ嬉しい!」
こんなふうに結果着ることができなくても
子どもがコンフォートゾーンから出た時に
一緒に励まし、認めるだけで
子どもはどんどん世界を広げていく勇気を持ちます。
子どもはそんな時はいっぱいストレスを感じるもの。
不安の中で頑張っているのですから。
それを、和らげるのはママのギューっていうハグ。
赤ちゃんの頃は、赤ちゃんの方から
怖いよ〜。嬉しいよ〜。って
ママに抱きついてきますよね。
あの時に、ママがギュ〜ってハグするだけで
子どもの心にエネルギーが充電されます。
まるで、ママが充電器になったようです。
どこか行っては、
充電器に戻ってエネルギーを満タンにして
まだチャレンジに出かけます。
その繰り返しだけしていれば
子どものコンフォートゾーンはどんどん広がって
やがて大人になって自分が生きやすい世界は
大きく広がっていますから、
大抵のことは受け入れられますし
予想外のことが起きても冷静に乗り越えられる
人間になっていけると思います。
私も注意しないと、
狭いコンフォートゾーンの中だけに
留まってしまいがちですが
自分の世界をもっと広げて楽しみたいので
少しづつ変化することに挑戦していきたいと思っています。