コミナスブログ 子どもの発育と発達

発達を促すには、まねっこが大事

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


あなたは、日常使う言語は、どのように覚えましたか?



私は世界でも難しい言語といわれている日本語は、

全く苦労なく日常おしゃべりすることができるのに

世界で多く話されている英語は、なかなか覚えられなくて苦労しています。


あなたも、母国語を覚えるのに勉強した経験はないですよね。

人間には、目の前にいる人の言動を脳内で自分のことのように

シミュレートする共感細胞と呼ばれる「ミラーニューロン」という

神経細胞があります。


母国語を苦労しなくても身につけられるのは、

ミラーニューロンのおかげです。


「ミラーニューロン」によって、

好意を持つ相手のしぐさ、表情あるいは動作を

無意識に真似てしまったり、

自分と同じような仕草や表情を行う相手に

好感を抱く効果があらわれ

それを【ミラー効果(ミラーリング効果)】と言います。




赤ちゃんは、親近感を持つ人が使っている言葉をミラーリングすることで、

無意識に、時に意識的にオウム返しなどしながら、

言葉を自然と身につけていきます。



これには、努力を要しません。自然と獲得してしまいます。

苦労なく、マネができてしまう機能は、便利なものですね。



「ミラー効果(ミラーリング効果)」は、

心理学で「同調効果」または「姿勢反響」とも言われ

カウンセリングなどでも用いられています。




人は、無意識・意識的に関わらず、相手を真似るという行為を

「相手に対する尊敬や好意の気持ちを表現したもの」として認識するそうです。



『自分のしぐさを真似る人は仲間であり味方である』という認識を

無意識のうちに持てるようになるのです。

ミラー・ニューロンに関係すると考えられている機能は、

他者の行動や意図の理解や学習、言語の理解や学習等であるのですが、

この部分はASDの人たちが苦手とするところでもあります。

このことから、原因の一つとしてミラー・ニューロンの障害が

あるのではないかと推測されてもいます。



子どもとのかかわりで、意識的にミラーリングを取り入れることで、

子どもと自分の親近感や好意を持ちやすくなることができ

育児に欠かせない信頼関係をつくっていくことができると思います。


こうやって、赤ちゃんは親を通して「自他の区別」と

「相手に自分と異なる心があること」を知りはじめます。


子どもの表現をまねしたり、代弁したり、

親が、いろいろな表情を見せたりすることで、

感情や、言語、コミュニケーションの力が養われていきます。



一般的に、生後6カ月~1歳は「感覚能力がとても高まる時期」です。

「共感能力」を育むためにはとても重要な時期です。



親と子どもがお互いにミラーリングし、されることによって、

自分という存在に気づきが深まります。

ミラーリングされるとき、自分の行動と似ているけれど、

まったく同じではなくわずかに違うので、

「自他の区別を明確化していくため」にも必要なものになります。


親が不安定で、赤ちゃんと顔を合わせようとしないとか、

語りかけが少ないとか、

赤ちゃんを怖がらせるような表情や態度ばかりが続くと

この力は育てられません。

「ミラーニューロン」を意識して働かせることで、

子どもの表情が豊かになっていきます。



さりげなく子どもと動きと同じ動きをしたり、

発声をオウム返しをしたりする、笑顔の交換などが効果的です。

今日のアドバイス

ミラーリングを意識した言動をする



誰かの行動を真似するミラーリングには、尊敬や好意といった

心理的要素があります。

子どもは、間違いなく親の行動をミラーリングします。


親の行動の良い面、悪い面問わず、子どもはミラーリングします。

ある意味、便利な機能である一方、使われ方によっては

悪影響となる場合もあります。


具体的に、どのように意識したらいいでしょうか。



◎良い効果・・・
 1)子どもとの信頼をつくることができる。

   子どもと同じ動きを意識してみるましょう

   子どもが何か動きをしたら同じように動き、

   子どもが何か声を発したら同じような声を発してみましょう。

   子どもが、何かをポイっと投げたら、

   同じものをポイって投げてみましょう。

   

  そして、こちらを見て笑ったら、同じように笑いましょう。

   こんな、ミラーリングを繰り返すうちに子どもは、

   「自分に関心がある」「気が合う仲間だ」という意識を

    持ちやすくなります。


 2)子どもを落ち着かせるのにも役立つ

     「眠そうな子どもを抱っこしていてもなかなか寝ない」

     「癇癪を起こして泣きが止まらない」という場合にも

     ミラーリングが役立ちます。

      泣いている子や眠そうな子の呼吸に合わせて、

      背中をトントンと優しく叩いてみましょう。  

      また、子どもに声掛けをするときにも、呼吸に合わせます。

      子どもの呼吸が早いときには少し早口で声掛けをし、

       呼吸が落ち着いてきたらゆっくりと話しかけるのがポイントです。

      同調させるペーシングもミラーリングで、

      よく保育では使われるテクニックです。

◎ 悪い効果・・・

   1)乱暴な言葉遣い、ゲーム依存など、

     将来、子どもにしてほしくないという姿も、親がやって入れば
 
     子どもは自然と身につける。


     まねしてほしくないという親御さんが多いけれど、

     親が、その行動をしていれば、子どもは同じことをします。




  子どもに身につけてほしくないという姿、

  将来子どものために、良くないと思うことがあるのであれば、

  親自身から治しておかなくてはいけないでしょう。


 

  まだ、子どもの自我が確立する前には、
  
  良し悪しは考えずに自然な形でスポンジのように、

  行為を持っている人の姿を吸収していきます。



  誰からも教えられなくても、親と同じような

  口癖態度を身につけていきます。

  

  親は、子どもの見本となることを意識しないといけません。


  勉強してほしければ、親が勉強する姿を見せることが

  効果的だということですね。




 ミラーリングは、人間にとって重要な機能です。

 

たくさん、効果的なミラーリングを体験できる機会を

子どもに与えていくことで、ミラーニューロンは発達していきます。



子どもとの日常に、楽しくミラーリングを取り入れてみましょう・
 



    

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