シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもが、夏休みのバイト先で、
ちょっとトラブルが発生しているようで、
今朝は憂鬱そうです。
子どもが、何かの問題にぶつかっているなと
気がついたとき、一緒になってそのことを
解決してあげたいと考えてしまいませんか？
親だったら、誰もが思ってしまうことだと思います。
親として、できる限り子どもの力になってあげたいと
思うのは、本能というか、愛情だといます。
子どもが、大きくなると
子ども自身への試練というものが複雑になってきます。
友達との関係がこじれているなとか、
勉強につまづいてるなとか
嫌なこと、苦手なことに
ぶち当たっているなとか
子育てをしている間には
何度も子どものこういったことって
親として立ち会う場面が訪れます。
もしかしたら、夏休みの宿題が
終わっていないで困ってる子もいるかもしれませんね。
その時に、親としてどう関わっていくのか、
関わっていけるのかは
親子によっても、環境によっても
変わってくると思います。
親にゆとりがあるときは、
やたらと小さなことにも気がついて
一緒になって、考えたり、動いたり
手伝ったりしてしまいがちです。
子どものやることなすことに目が向いて
手や口を出したくなってしまいます。
親自身のことをそっちのけで、
子どものためにと必死になってしまう親もいます。
逆に、自分のことで精一杯の親は、
子どもがたくさんサインを出しているのに
それさえも目に入らない、
気が付かないという場合もあります。
親の置かれた状況や、親の自分との関わり方で
子どもへの関わり方に変化が起こります。
子ども側も、困ったことを親に表現できる子もいれば
気づかれたくないという子もいます。
ダメだとわかっていても、
人に頼りたくない子もいます。
それらの親子の組み合わせが、
マッチしていれば
その関係性は比較的うまくいきますが、
ミスマッチの場合は、
ちょっと、問題が起こりがちです。
お互いが、一生懸命になる程
自分の考えを通そうとするほど
その関係は拗れてしまうようにできています。
拗れ始めた関係性はその二人の間にしかわからない
一種の緊張感のようなものを感じることから
気づくことができます。
声をかけるにも、気を使う関係になっていたり
反応が気になって迎合してしまったり
いろんな空気の変化として感じます。
親である自分が違和感を感じているときは、
子どもも同じように感じているものです。
それを、無理やり良くしようとか
うまく使ってやろうとかして
違和感をないものとして扱おうと頑張るほど、
関係性はどんどん拗れてしまうことがほとんどです。
子どものためにと思って、頑張ることが
子どもの思いとは離れてしまったり、
負担になってしまうという
世知辛い関係になってしまうのです。
育児の難しいところは、
こんな、子どものために頑張る親ほど
子どもとの関係が拗れてしまう結果を生んでしまうことが
あるというところです。
本当に、難しいところだと思います。
この、ちょうどいい関係を探り合うこと
妥協点をお互いに見つけあえるかどうかは
一方だけが強い思いを通そうとしたり、
従ってしまうということでは
作り上げられません。
親子関係では、親が上司のようでもダメですし、
お手伝いさんのようでもダメなんですね。
こんな、親子間での緊張感、違和感に
気がついた時にどうしたらいいのか。
子どもが、困っているとき
どうしたらいいのか。
子どもの試練に、一緒になって
不安を感じて、なんとかしたいと
行動したくなった時どうしたらいいのか。
そんな時にできることは
共通していると思っています。
それは、親自身が、自分に戻ること。
落ち着くこと。
その問題が自分の問題なのか子どもの問題なのか
冷静に、一度離れてみることです。
うまくいってないな、と感じたら、
焦らず、手を緩めてみる。
遠くになはれて、様子を見る。
すぐに、解決しようと焦らないこと。
そのうちに、時薬が効いて、
解決の道が見えてきます。
そして、まず、親の自分が
自分を整えるように行動することです。
そして、子どもが求めていることに
何かできることがあれば、
お手伝いさせてねと、気を向けることです。
実際に解決してあげることではありません。
子どもが困らないように、
しっかり育てようと思うほど
うまくいかないのが育児だったりします。
育児は、子どもを育てるのではなくて、
親が育つために、子どもがいてくれると
考えた方がうまくいくと思っています。
育児は、親が子どもを育てようとしないことという
一見矛盾しているところに面白さを感じています。
この感じ、わかってもらえるかな？
