シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
夜中は、激しい雨と風でした。
朝になると一度はおさまりましたが、
不安定なお天気のようです。
12月を迎えて、
何だか気持ちがざわついてしまいます。
先日お伝えした写真の整理を
今月中には終えたいことや、
粗大ごみの排出など、
あれこれ手を付けてしまって
どれも、途中のような感じで
集中できなくなってしまいます。
自分なりに、やっているのに、
最後まで終わっていない物ばかりで
もしも、指導者がいたら、
『時間ばかりかけて何やってんの』って
叱られるような状況かもしれません。
怠けているわけじゃないのに
周りからはそうみえてしまう。
子どもにもこんな場面
よくあるような気がします。
私はそんな状況に途中で気がつくので、
優先度を組み直して、
手帳でスケジュールを修正したり、
時間を決めて一つに集中することを
意識しなおしたりして、
どうにか最後まで予定通りに
計画が進めることができます。
その実行したい内容によって、
長時間かかるものは、
その間に他の用事が入ったり
誘惑される出来事が目についたりして
集中をそがれることもあります。
それを、我慢したり、
集中力を維持したりといったことを
調整しながら、やると決めたことを
最後までやり遂げていくわけです。
そして、やり終えた過程を振り返って修正し、
次にまた同じような事をやるときに
活かしていくことで、上達できるのです。
このように、物事を実行していくには
やることを決定したら、
どのように、いつやるのかを計画して
実行していくという流れと
個人の能力が必要です。
やるべきことがあってもできない、
なかなかとりかかれない、
やり始めても、遊び始めてしまう、
中途半端になってしまうといったことが
目立ってしまう子がいます。
いつも、手抜きしているとか、
怠けていて、やろうとしない
いい加減にやっている、
やる気がないなどと
周囲から思われてしまい、
注意を受けたり叱られたりして
しまう子です。
そんな、子どもを見た時には、
もしかしたら、この『実行機能』が
上手く働いていないかもしれないと
考えてみる必要があります。
小さい子は発達過程によって、
発達に課題を持つ多くの子どもは
『実行機能障害』があって、
このような日常生活に支障を起こしてしまう
ケースがあるのです。
やろうとしたことを、すぐ忘れてしまう。
何か他のことに意識がそれやすい。
興味を持ったことに集中しすぎてしまう。
やることがわかっても、
何からやったらいいかわからない。
方法がわからない。
終わりがわからない。
こんなことが起きてしまうのが
『実行機能障害』です。
子どもによって、実行できない理由は
様々です。
また、『発達性協調障害』といった
運動面でぎこちなさや不器用さがあることで
実行が難しい場合もあります。
どこかに、原因があるかもしれませんから
ただ、怠けていると簡単に判断しないで
どうしてできないのか、観察してみてください。
怒られてばかりでは
子どもは自信を失ってしまいます。
子どもは、自分はできる子だという
自己有能感を持っています。
それを、守ってあげるように
サポートしてほしいと思います。
子どもが、集中できるような空間つくりや、
やることを、わかりやすく伝え、
本人が『できた』ということを
一緒に喜ぶような関わりができると
いいと思います。
『外から帰ったら、手を洗って
おやつを食べようね』
と言った時に、おやつを食べることしか
頭に残っていない子がいます。
すぐに、おやつにまっしぐらに
行ってしまうのを見て
『手を洗ってからって、言ったでしょ!』と
注意しがちな場面です。
そんな子どもには、
おやつを食べるまでの過程を
分割してわかりやすく行動を伝えます。
『手を洗おうね』→手を洗う
『ここに座っててね』→ 席に座る
『はい、おやつを食べようね』
→ いただきますと言って食べる
子どもが行動できたことを確認しながら
好ましい一連の流れを理解できるように
サポートしていきます。
どこができないのかを観察することで、
サポートする部分が見えてきます。
子どもを叱ったり、注意したくなる場面は
どこか似ていたりします。
そこが、子どもの苦手な部分かもしれません。
注意するよりも先に、どうしたらできるのかを
考えてみてください。
子どもは初めから怠けようとしません。
子どもはみんな『自分はできる』と
感じたい欲求を持っています。
子どもだけではありません。
人はみんな自分は有能でありたいと思うから、
頑張れるんですよね。
私も、片づけれられる人でありたいから
頑張れます。(^▽^)