シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今日も雨模様です。
急に涼しくなって、肌寒い感じもあるくらいです。
ちょっと足先が冷えているので、
靴下を履いて過ごしています。
これだけ、気温差があると、
子どもは衣服調節できずに
身体を冷やしてしまっていることに
気づかない場合もあります。
「子どもは風の子」といわれているので、
子どもは薄着で過ごしても大丈夫だ
薄着で育てた方が身体が強くなる
そう思っているお母さんもいるかもしれません。
以前の私も、こういったイメージが強くて、
寒そうにして鼻水垂らしている子どもをみても、
薄着にさせていたこともありました。
昔の子どもは、体温は高く、
平熱が37度以上ある子どもがほとんどだったから
多少寒くても薄着でも大丈夫だったわけですね。
子どもは大人よりも体温が高いですが、
最近では子どもの冷え性や低体温性が
増えているといわれています。
現代の子どもの平熱は
昔より1度以上低下していることが、
調査結果からわかっています。
新型コロナウイルスの感染対策で、
保育園でも体温測定の記録を毎日とっていましたが、
今は高くても36度台前半、の子どもが多く
平熱が35度台の子どももいます。
起床してすぐ測っていない子もいるので、
条件によって差があるとは思いますけれど、
やはり子どもの体温は低くなっていそうです。
大人と同じように、子どもも身体が冷えていると
身体の機能は充分に活動できません。
雑学ですが、
生命維持に必要な身体の核心温度は37℃だそうです。
(核心(コア)温度とは直腸の温度で測定されるもの)
人の生存可能な核心温度限界は33~42℃だそうです。
免疫システムが正常に働く体温は、
36.5℃~37.1℃といわれています。
そこから体温が1℃上がると最大5倍~6倍も
免疫力が上がるといわれています。
病気になったときに発熱するのは、
体が体温を上昇させることで免疫細胞を活性化させ、
ウイルス、細菌と戦う力を上げているわけです。
逆に1℃下がると免疫力が30%下がるといわれています。
最近はアレルギーの子どもが増えていますが、
これも冷えが原因だといわれています。
新型コロナウイルス感染症に対しても、
免疫を高めておくことが一番の予防になりますから
身体を冷やさないことは大事ですね。
何となく、寒いかな?暑いかな?ではなくて、
活発に動いているときと、そうでない時でも
変わってくるので、時々子どもの様子を見て
体温調節には配慮しましょう。
特に、発達特性のある子どもの場合、
自分では気温の変化に気づきにくいので、
注意が必要です。
こんな様子があったら、冷えているかも?
□ ふだんの体温が36.5度以下
□ 顔色が青白い(顔色が悪いと感じる)
□ すぐに熱が出る。 いつも鼻水を垂らしている
□ 嘔吐、下痢をしやすい
□ いつも手足が冷たい
□ おなかを触ると冷たい
□ エアコンの効いた部屋にいることが多い
□ 外で遊ぶよりも、室内で遊ぶことを好む
□ 寝起きが悪く、なかなか起きてこない
冷えている様子があったら、
衣服で温める、室温を調節するなど
外側からの助けも有効ですが、
身体を冷やさない食事、運動をする
自律神経を整えるために規則正しい生活をする
といった、基本を意識していきましょう。
今は新型コロナウイルス感染症が心配で、
子どもの体温をいつもより気にしている
お母さんも多いと思います。
これを機に、毎朝起床時の検温をして、
体温を健康のバロメーターとして
活用してみてください。
身体の冷えは、万病のもとです。
子どもを冷えから守ってあげましょう。