シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、子どものことで何か心配事があるとき、
どのように解決していますか?
私は人に相談することが苦手で、
悩みがあっても、自分なりに答えを見つけ
解決していました。
それでも、私は楽観主義で、
『物事は上手くいくようになっている』というような
変な自信を持っていたから
落ち込まずに育児ができてきたのだと思います。
でも、振り返ってみれば、素直に人に相談すれば、
もっと役立つ方法が後から見つかったり、
早く知ってればよかったというようなこともあって、
たくさん後悔したこともあります。
人によって、解決方法は様々ですが、
あなたには、私のような後悔はしてほしくないと思います。
夫、実母、兄弟姉妹、ママ友などに相談する場合。
子育て支援センター、電話相談、保育園、幼稚園
かかりつけの医者、保健師など、公共のサービスを使う場合。
このように、近くの知人にまず相談できる人や
施設を利用できる人はどのくらいいるでしょうか?
何でも相談できるタイプのお母さんでも、
もしかしたら、本当の深刻な悩みほど、
知人や、地域の人に相談しにくい内容も
あるかもしれませんね。
特に、子どもの発達、知的な課題への相談、夫婦関係、
金銭問題などについては、
ママ友や、親戚には相談しにくいという場合もあるでしょう。
そんなときでも、今はインターネットや育児書などで、
独自に集めた情報で解決できることもあるでしょう。
でも、情報を集めるときに、
自分に都合の良い情報ばかり集めがちだったり、
自分の思い込みを証明するようなことばかり集めている
可能性を意識しておくことが必要です。
例えば、子どもが普通と違う、
発達に問題があるかもしれない、
他の子よりも、ダメな部分が多いとあなたが感じていると、
それを証明できるように、
あなたの潜在意識は、その答えを探し求めます。
そして、子どものある行動、しぐさ、反応を見ては、
(やはり、〇〇できないから、発達が遅れている。)
(○○にこだわりがつよいから、ASDかもしれない)
そのように、あなたのその疑いを、
確実なものにしていってしまいます。
(実際は違っていても・・・)
これは、私たちに備わっているといわれる
RASという脳の機能によっておきます。
RASは
「自分にとって必要な情報だけを脳にインプットするフィルター」
のような役目をしています。
自分が妊婦さんになったとたんに、
街中に妊婦さんばかり目につくようになるというのも
この働きです。
不安を感じていることを、考えてばかりいると、
その不安を感じてしまう状況ばかりが目に付くようになります。
けれども、実際は、あなたが思うほど、
子どもに問題がないこともあるのです。
子どもをよく知る知人に、
子どもの悩みを相談したとしても、
実際、知人はそれに気づいていないし、
みえていない場合もあったりします。
あなたの、思い込み次第では、その逆も起こりえます。
冷静に、子どもの悩みや状況を見てもらう為ためには、
あまり子どもの多くを知らない人、
あなたにも、忖度しない人に
相談してみることもおすすめします。
長い期間、自分だけで考えたり、
いろんな人に相談しても、
結局はあなたが、都合よく解決しようとしてしまったり
本当は、大事な事なのに、
自分にはそんなことは起きるはずがないと考えてしまったりして、
冷静に、よい判断ができないことがあるからです。
そして、あなたを傷つけないようにという配慮から、
本心を言えない場合もあるからです。
それは、子どもの大事な乳幼児期の時間を
不安と一緒に過ごし、肝心なことに関わらないという、
残念な過ごし方につながってしまいます。
不安を、解決することが目的ですから、
『何がいけないんだろう』と考えるよりも、
『今からどうしたらいいのか』と思考を切り替えて
行動してみてください。
RASを、良い方向に使っていくのですね。
その時に、自分とは今まで関わることのなかった人達の
意見を聞く機会を持つことで、見方が変化し、
解決に向かうこともあります。
今の自分とは別の世界に踏み込む勇気が必要です。
今はオンラインで相談できる方法や、
グループへ参加してみたり、
悩みを相談しあうような、クラブハウスに参加して
みるのもいいかもしれません。
自分が考えた解決策以外の
何かが見つかるかもしれません。
自分の考え方の枠を広げていくことで、
育児方法にも広がりができます。
育児は、子どもも、お母さんも
たくさんの失敗体験を繰り返しながら
前に進んでいきます。
私が育児のゴールを決めるとすれば、
子どもが自分のことを大切にして、
生きていく力を持てる事でしょう。
答えは一つではありません。
ワンパターンでない、いろんな方法を手に入れて、
トライ&エラーをくりかえして
あなたと子どものベストな関係を見つけていきましょう。