シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
桜の開花が、日々近づいてますます
暖かさを感じるようになりました。
夕方も、だいぶ日が延びてきて、
保育園から帰るいつもの時間でも明るくなっていて、
まだまだ遊びたいと、なかなか帰りたがらない子ども達の姿が見られます。
今の子どもたちの日常では、
外遊びの時間は、1日に1時間にも満たないという報告もあり
本来子どもはこんなに遊びたくてしょうがない存在なのに、
変な時代です。
幼児期は、5歳ごろまでに大人の約8割程度までに
運動神経機能が発達するとされています。
幼児期はリズムに合わせて動いたり、
力の加減を調節ができたり、といった
運動をコントロールする能力が一番伸びる時期でもあります。
幼児期に養われた運動調整能力が、
幼児期以降の運動発達の基盤を形成するといっても過言ではありません。
この幼児期に、身体を使う時間少ないとなると、
その後の運動機能を、育てていくのはよほど意識しないと
追いつかないかもしれません。
今日のアドバイス
身体を使った遊びの時間をできるだけ多く確保する。
姿勢を維持できない、物の扱いが苦手、手先の細かい作業が苦手という、
子どもの多くは運動機能の獲得に未熟さがあることが影響しています。
文部科学省でも幼児期のうちに身につけておきたい
36個の基本動作があげられています。
*立つ
*座る
*乗る
*転がる
*渡る
*起きる
*ぶら下がる
*浮く
*回る
*走る
*登る
*歩く
*はねる
*よける
*跳ぶ
*くぐる
*滑る
*這う
*もつ
*支える
*運ぶ
*押す
*当てる
*掘る
*蹴る
*押さえる
*捕る
*振る
*こぐ
*渡す
*投げる
*倒す
*引く
*打つ
*つかむ
*積む
このように運動にも、たくさんの動きの要素があることが分かります。
一つの遊びや、同じ動作だけでは、
それぞれの動きの機能の発達させるには不十分です。
やはり、子ども同士が関わりながら、
遊具や、ルール、たくさんの創造性を発揮しながら遊びこむことで、
運動習慣が身につき自発的に運動するようになるのでしょう。
外遊びが時間的に無理でも、お家でのお手伝いなどでも
身体を使うことはできます。
重いものを運んでもらったり、雑巾がけをしてもらったり
どんどん、子どもの力をかりてしまいましょう。
幼児期にからだをよく動かして遊ぶ経験をした子どもは、
その後も自発的にからだを動かす傾向にあることが
文部科学省の調査によって明らかになっています。
自発的に身体を動かすようになると、
積極的に取り組む姿勢も身につくようになり、
精神面の成長にも大きく影響してきます。
幼児期に運動を調整する能力を養っておくと、
応用した複雑な遊びや動きの基礎をつくるだけでなく、
さまざまな危険から身を守るための基礎をつくることにもなって、
けがのしやすさなども変わってきます。
一生涯にわたる心身の健康づくりの基礎と言ってもいいかと思います。
少しでも多く、自由に身体を使った遊びをする時間を
確保してあげてほしいと思います。